いかにして食い止める?新入社員の早期離職!

厚労省が出した平成25年の「若年者雇用実態調査」で、初めての会社を辞めた理由トップ3が、「1位、労働時間・休日」「2位、人間関係」「3位、仕事内容」という結果になりました。

1位は残業などで労働時間が長く、休日出勤もあるなど、新入社員にとっては過酷な職場に映るでしょう。2位の人間関係においては、新人に限ったことではないものの、初めて会社勤めする新入社員にはストレスが大きいはずです。3位の仕事内容は、自分が考えていた仕事内容ではなかったと思い、そのギャップに悩み始め転職を考える新入社員も多いと思います。

企業にとっては、採用も大事なことですが、離職を食い止めることはそれ以上に大事なことです。

早期離職率の高い企業はそれだけでもイメージの悪化に直結し、新たな採用にも響くからです。

では、どうすれば早期離職を食い止めることが出来るのでしょうか。

【新入社員研修で最初に行うべきものがある】

まず『意識改革』を徹底させましょう。どんな意識改革なのかと言うと、「学生」から「労働者」へ変わったという意識です。当然入社当時は学生気分が残ったまま入ってきますので、それを、研修を通して自分がもう学生でないことを自覚してもらうのです。そうすることで、仕事に対する考えや職場での社員同士の関係など、甘えのない判断ができるようになります。

これが上手くできていない人は、「こんなはずじゃなかった」「もっと自分に合った仕事があるはず」と、簡単に転職へと舵を切ります。

【意識改革はOJT担当者も同じ】

いくら新入社員の意識改革が出来ても、それを指導する担当者が、新入社員に対し適切な対応が出来ていなければ意味がありません。「とりあえずコレやっておいて」などの指示が繰り返されるようでは、新入社員のせっかくのやる気も失せてしまいます。

今指示をした業務が何のために必要なのか、全体像を示したうえで指導ができれば、新入社員にも自分がこの職場で必要とされていると感じることが出来ます。「やりがい」を持たせることを、OJT担当者は意識して、教育に当たりましょう。

【上司はフォローを忘れないこと】

先に述べた辞める理由トップ3で、1位に「労働時間・休日」の問題がありました。では、その問題がなくなれば解決するのでしょうか。例えば残業が続いても、「ご苦労様」「いつも悪いね。助かるよ」などと上司からのねぎらいの言葉があれば、クリアできることもあります。

2位に「人間関係」とありますが、新入社員にとって上司が「見ていてくれる」と思えるだけで、心強くなることも事実です。上司として、フォローすることを忘れず、職場の人間関係が上手く回るよう、常に全体を見渡しましょう。

【まとめ】

新入社員の早期離職は企業にとっては大損失です。それを食い止めるために、新入社員、OJT担当者、上司がそれぞれの立場での意識改革を出来れば、おそらくその損失は防げるはずです。

 

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