「人工知能がヒトの仕事を奪う」という妄想と人材育成について
最近仕事がAIに奪われてしまい、なくなっていく職があると言われています。昔は大したことはなかったのですが、今やAIが人間に取って代わる時代が来るとまで言われています。
ただメディアに流されていませんか?本当に人工知能だけで仕事は進んでいくのでしょうか?人間のスキルや人材育成は必要なくなってしまうのでしょうか?その辺を踏まえた上で話を進めていきましょう。
1.人工知能でなくなると言われている仕事。
まず一番に想像されるのは、映画でのワンシーン「チャーリーとチョコレート工場」などで見られる、機械導入のため、職員を全員リストラしてしまうシーンですよね。なくなると言われているのは調理人だったり、コールセンターの案内係、あとは箱詰や積み下ろしをする作業員などと言われています。
具体的になくなりそうな職業ランキングにはどのようなものがあるか上位15位までで見ていきましょう。
機械が奪う職業ランキング(米国)の上位15位
- 小売店販売員
- 会計士
- 一番事務員
- セールスマン
- 一般秘書
- 飲食カウンター接客係
- 商店レジ打ち係や切符販売員
- 箱詰め積み降ろしなどの作業員
- 帳簿係などの金融取引記録保全員
- 大型トラック・ローリー車の運転手
- コールセンター案内係
- 乗用車・タクシー・バンの運転手
- 中央官庁職員など上級公務員
- 調理人(料理人の下で働く人)
- ビル管理人
出典:ダイヤモンドオンライン 機会に奪われそうな仕事ランキング1~50位!
全てこの通りに物事が運べば、企業にとっては人材削減となり良いかもしれません。しかしミスが出たときの管理者は人間でなければ対応できない可能性もあります。
2.奪うことのできない仕事。
まずは人工知能についての大きな誤解を解いていきましょう。AIにとって得意なことは既に人を超えています。だからといってAIを取り込めばすぐにでもすごいことをさせられるというのは大きな勘違いです。
現に今でも仕事は人間がやっていますし、AIがやり始めたという事例はほとんどありません。あなたが飲食店に行ってAIに案内されたことはありますか?多分一度もないでしょう。順番待ちの時にAIに呼ばれた後は必ず人間がその相手をし、席まで案内します。その程度のことしかまだできないのです。
みなさんの想像されている、何でもできる人工知能はまだまだ登場しません。現時点では人材育成の中にAIを意識して教育していく必要はないのではないかと思われます。
3.AIを意識した人材育成に必要なこととは?
結論としてはAIによってなくなる仕事もでてくるが、それに代わる新しい雇用が必ず生まれてきます。例えばガラケーが減っていけばスマホが普及していく感じです。今までガラケーの工場で働いていた人は、今度はスマホの工場に移行していきます。
このように新しい物が生まれ古いものが衰退していきます。その時にいかに柔軟に対応していける人材を育成していけるかが、今後の課題となっていくことでしょう。新しい物が生まれた時に古いものや価値観、考え方に固執することなく柔軟に仕事を切り替えていける人材に育て上げるということになります。
すごいAIがいる、仕事がなくなる、不安に思う気持ちもあるでしょうが、そこまで心配する必要はないと思われます。今後何十年間もかかる不安に怯えながら生活するなんて馬鹿らしいと思いませんか?皆さんの想像しているドラえもんはまだまだ登場しないでしょう。
まとめ
確かにAIはすごい進歩を続けています。ただそれは人間ありきであって、AI独自のものではありません。これからAIを見据えて行動していくのは意味がないと言いましたが、万が一に備えて覚悟は決めておいてもいいかもしれません。
ただ自分の職がなくなる、AIに奪われてしまうなどと不安になる気持ちは捨ててしまいましょう。「へ~すごい時代になってきたもんだな~」程度で十分と思われます。それよりも今の仕事を真剣に取り組みこれからの自分の将来を考えた方がより利口なのではないでしょうか。
この記事へのコメントはありません。