努力する方向を間違えてはいませんか

社員がなかなか育たないといった悩みを抱える経営者は多いと思います。「社員がやる気を出してくれない」「ちっとも努力していない」という愚痴をたびたび聞きます。しかし、ちょっと待ってください。会社に来て何の努力もしない社員というのは少ないのではないでしょうか?

努力はしているけれども・・・

社員が思うようなレベルに達せず歯がゆい思いをしているかもしれません。しかしほとんどの場合何らかの努力はしているはずです。問題なのは「正しい努力」ができているか、つまり努力の方向が間違えていないかということです。これができていないと無駄な努力ということになり、一向に成長できないということになりかねません。

「正しい努力をするのも本人の責任ではないか」と思うかもしれません。しかし努力の方向を間違えることは結局企業にとっても損失です。企業が育成方針をしっかりさせていないと、努力の仕方を間違える社員も出てくるでしょう。これでは困ります。では、「間違った努力」とは何なのでしょうか。

間違った努力では意味がない

腕立て伏せを毎日100回やっても足は速くなりません。努力の方向が間違えているからです。企業も同じで、どのような技術を身につけて欲しいのかを明確にしないと、社員が誤った方向へ進んでしまうことがあります。

極端に言えば、営業の社員には商談のスキルを第一に上げるべきで、パソコンは二の次でいいのです。やや偏った表現ですが、「どのスキルを一番延ばすのか」を間違えてはいけない、ということです。もし営業マンがパソコンの資格取得に没頭していたら、「それも大事だけど、先に営業の技術を上げよう」と教えることも必要です。

長時間労働を頑張っていると評価するのは間違い

日本では残業をし長時間働く社員はよく頑張っていると評価されます。しかし定時で帰ると仕事をせずにすぐ帰ると思われ低い評価を受けてしまいがちです。残業が努力の証として受け取られているのです。残業代も出るためダラダラと仕事をした方が得になっています。仕事を効率よく進め早く終わらせることが評価されれば社員にとっては働きやすい会社、企業にとっては生産性の向上につながります。

まとめ

「間違った努力」は本人が気づかないうちに進行しているので、ある種の恐さがあります。もし周りで仕事の取り組み方に疑問を感じたら、声をかけましょう。正しい方向を向き努力することは社員の成長につながります。

 

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