人を育てる際に気を付けなければいけないポイントとは
社員を育てるためには必要な能力をできる限り早く身に付けてもらわなければいけないとき、長い目で見て目標とする能力を身に付けもらう場合の二通りがあります。では必要な能力を獲得するにはどうすべきでしょうか。そのためには上司は部下が適切な目標を設定できるよう支援するのです。それぞれに応じて短期目標と長期目標の両方が必要となってきます。ここで注意点としてどちらも具体的でなければいけません。抽象的な目標では何をすべきなのか分からなくなってしまいます。努力して達成できるレベルであることが大切です。何もしなくても達成できては意味がありませんしどれだけ努力してもだめなら意欲を削いでしまいます。頑張れば手の届く範囲にする必要があるのです。
短期目標にはどのようなメリットがあるのか
人材育成には基本的に時間がかかります。しかし期間が長くなればなるほど達成に向けたモチベーションは上がらないものです。意欲が下がれば本来すぐに身に付けてもらわなければいけない能力まで身につかない可能性さえあります。そこで小刻みな目標を達成させるのです。終われば新たな短期目標を立てます。これを繰り返すことで達成感が得られるのです。
短期の目標は着実に前進している実感、モチベーションの維持につながります。
長期目標にはどのようなメリットがあるのか
短期での目標だけではまだ不十分です。なぜなら目先のことしか見えなくなってしまうし方向性もずれてしまうのです。長期の目標を立てることにより進むべき道、あるべき姿が浮かび上がってきます。ここで最も大事なことはあるべき姿がそのようになりたいと思えるようなものでないといけません。そうではない目標は立てたとしても懸命に取り組むことができなくなってしまいがちです。部下の目標設定をサポートする際にはこの点に気を付けなければいけません。将来こういう風になりたいと思うことはモチベーションの向上につながるのです。
まとめ
短期目標だけでは将来のあるべき姿が見通せず長期目標だけでは意欲が続かなくなってしまいます。両方の目標を設定することにより進むべき方向に一歩一歩着実に歩んでいくことができるのです。そうなればしめたものです。あまり口を出さず見守りに徹し困っている時にアドバイスすれば良いのです。人を育てることは一朝一夕にはいきません。適切な目標設定を支援することで部下の成長を促していくことができるのです。
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