新任マネージャーが挫折しないためには

ある統計によると、新任マネージャーの約3割が自身の業務に行き詰まりを感じているようです。原因は、これまでの上司から指示を受けて業務をこなす立場から、部下に指示を与えて部署をまとめる立場に変わったことへの戸惑だと考えられます。今回はマネージャーの立場から人を育て、人を使うという企業の理念に基づき、問題の洗い出しを行って改善案を紹介したいと思います。

マネージャーは仕事の役割を理解し、成長へと繋げるか

マネージャーの仕事は、組織の統括・管理を行って円滑な業務遂行を推し進めるのが役割です。業務内容は、プロジェクトや業務の進捗状況を常に把握し、計画、反省、修正を行い、結果を出せるよう努めます。

部下に業務のノウハウや知識を教え、育成を行うことで部下を正しい方向へ導き、組織力を向上させます。また、部下に仕事の指示をするだけなく、能力を引き出しスキルが不足している部分や問題点が見つかれば、改善策を見つけ出し適切な指導を行うことが必要でしょう。

マネージャーの仕事には当然、責任が伴います。部下の指導・育成がマネージャーの役割である以上、部下の仕事の責任もマネージャーにあると言うのは難しい問題かもしれません。また、マネージャーには意思決定の重要性も発生します。仕事において意思決定をする者がいなければ先に進むことができません。ラリー・ペイジがGoogleのCEOに復帰した際、無駄な会議をなくすために必ず意思決定者を置くべきであるという旨のメールを全社員に送り、会議の改善を行っています。

「能力・適性」を活かすには仕事に基本から

仕事を任せるには、多少のリスクは覚悟しなければいけません。最初は難易度の低いものから、徐々に時間をかけて難易度の高いものへと進めていきます。その過程において、ミスが発生したり時間が掛かりすぎても焦らないことが必要です。人を育てて一人前にするということは、本人の将来に関わる重要なことです。
そのうえで個人の「能力・適性」に合った仕事を与え、指導していくことがマネージャーとしての評価に繋がります。

適切な人員配置や指導を行い部署のコミュニケーションをはかる

まず、マネージャーという立場から部下への接し方が課題となってきます。年下の部下ばかりだと業務指示も言い易いのですが、年上ではそうはいきません。同じ業務指示であっても悪く受け取られる恐れがあるからです。このような事態にならないよう、日頃から職場のコミュニケーション作りが必要となってきます。

具体的には、一人ひとりの業務の細かいところまで目を配り、適切なアドバイスを送り円滑に業務が進むように気配をすることです。また年上の部下に対しては、彼らの持つ高いスキルや業務経験を、若い社員の手本となるべくリーダー的な存在になってもらい、コミュニケーションアップを計りたいものです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。マネージャ-の仕事には様々なスキルが求められます。基本業務として、「人を育て、能力を引き出し」適切に使いこなすことが求められますし、その他にもいろいろな役割を担っています。必要なのは、一つ一つの業務を理解し、自身のスキルを高めることです。その結果マネージャーとしての仕事への満足感も得られ、挫折をしなくて済むのではないでしょうか。

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