新入社員の教育現場に上層部は不要!?
新入社員の教育といえば経営者や人事担当など上層部が行ってきましたが、今はそれが変わりつつあります。現在では入社して数年の‘若手社員’が教育に当たるケースが多いです。今回はその背景と、若手社員が教育する際に気をつけておきたいことについてお話します。
考え方の変化
いつの時代でも若者の気持ちというものは難しい所がありますが、特に今は「ゆとり世代」「さとり世代」などと言われるように、若者の考え方は一層つかみにくくなっています。そのため年配の経営者が教育をしても、新入社員には伝わらないことが増えてきました。
そこで新入社員と年齢が近い若手社員が教育を担当する、という考えが生まれたのです。年齢差が5年以内ですから、お互いの価値観が共通して思いが伝わりやすいですし、趣味が同じならプライベートの面倒も見ることができます。また若手社員にとっても、早くから指導の機会を得ることで自身のスキルを高めることもできます。新入社員の教育も新しい時代に入ったと言えるでしょう。
上司は間接的に関わる
上司は間接的にかかわる、とは言っても、教育する側もまだまだ一人前とは言えません。そこで、担当する若手社員に対するフォローアップが必要です。ここは経営者や上司の出番です。あらかじめ会議を開いて、どのように教育すればいいのかをアドバイスしておきましょう。つまり、「指導のための指導」をするのです。そして反省会の場を設け、より良い教育の方法を考えていく必要があります。
また、この指導は将来の幹部候補を選定する絶好の機会です。大卒の若手社員なら25歳くらいですが、早いうちから才能を見いだすのも企業の未来のためです。指導する力や社員を引っ張っていく力、コミュニケーション能力などをよく見極めましょう。
結局はみんなで教育する
新入社員に直接関わるのは若手社員ですが、実は教育そのものはみんなが関わっているのです。昔との違いは上層部が遠目から見るようになったという点だけです。ですから教育の内容は何ら変わりありません。これで経営者の方も心配なく任せられるでしょう。
まとめ
年配の人と若者の考えが合わないのは仕方のないことです。それを無理に合わせるわけにもいきません。これからは年配の方はそっと見守るのが良いと思います。ただし、全くコミュニケーションを取らないのも問題ですから、「今日の体調はどう?」など何気ない一言はかけてあげましょう。今の若い人たちはこれくらいがちょうどいいのかもしれません。
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