若手社員が3年で辞める原因とは
せっかく育てた社員が辞めてしまうことは珍しくありません。教育には人や時間、コストがかかっているので損失は大きいものとなってしまいます。第一生命保険会社による職場の悩み事に関するアンケート調査では「会社を辞めたいと思ったことはあるか」との質問に「よくある」「多少はある」を含めると76%となりました。およそ4人に3人が辞めたいと思ったことがあるのです。これは一般社員について取ったアンケートであるため単純に若手社員に置き換えることが出来るかどうか難しいところはあります。しかし大卒者3割、高卒者4割、中卒者6割強が3年で辞めています。辞めたいと思っている層は当然これより多くなり一般社員と大差あるとは思えません。定着させるためには工夫が必要となってきます。
どうして3年で辞めてしまうのか
現在は先の見えない時代です。大手企業に就職できれば一生安泰というわけでもありません。一つの会社だけに頼っているのはリスクがあると言えます。自分の能力を信じようとする人が増えており若手社員には成長したいと思っている人たちが少なくありません。3年で辞めてしまうのはこの会社では能力を伸ばすことが出来ないと思われてしまったからなのです。彼ら彼女らに実力がついてきていると思わせることが出来れば3年で離職という事態は防ぐことが出来るのです。
能力が伸びていると思わせることが大切
部下や後輩を育成できないということは実は昔からあったのです。かつては給与やポストで報いることができました。しかし現在はそうしたことが難しくなっています。そのため若手の気持ちに焦点を当てることで報いなければいけません。若手社員が望んでいるのなら成長していると思わせる必要があるのです。そのためには実際に成長する必要も出てきます。成長を促すためには適切に教育をしていかねばなりません。業務が忙しくて育成にまで手が回らないといったことはないでしょうか。OJTと称し現場に丸投げしてはいないでしょうか。このような状態では離職を招いてしまっても仕方ありません。適切な教育をするためには少しのポイントをつかむだけでいいのです。
人材育成をするためのポイントとは
部下を育てるためにはただ漠然と教育してもうまくいきません。そのためには必要なことがあります。それは「成長できない部下は何が理由なのか」。このことを上司が理解できているかどうかが大切になってきます。というのも理由がわかって初めてどうすればいいかがわかるからです。部下個人あるいはその世代のせいにしては問題は解決しません。大事なことはこの問いかけを理解し深く掘り下げていけるかどうかなのです。
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