お客様に満足される美容師になるには

美容師は朝早くから夜遅くまで働く体力が必要な仕事です。離職率は高く、辞める人が後を絶ちません。そんな厳しい状態でもお客様に満足してもらうにはどうすべきでしょうか。

客の立場で技術を磨く

どの美容師もプロである以上、一定の技術は備えています。しかしいくら技術が高くても、客には違いが分からないようなレベルまで来ると必要性が乏しくなってしまいます。美容師の自己満足につながっても顧客満足にはつながらないのです。
客は技術に関してはあって当然と考えます。しかし、思い通りにいかなければがっかりして通うことを辞めてしまうことだってあります。技術とは単にカットやパーマをかけるといったことだけではありません。客のイメージした髪型を引き出すことも必要です。自己満足の技術ではなくお客様目線の技術が大切なのです。

特別感が顧客満足度を高める

客に対しては、相手の名前を覚えて呼ぶようにしましょう。人は雑音の中でも自分の名前は聞き出すことが出来ます。それだけ自分の名前というのは大事なのです。名前を呼ぶことは「あなたに関心がありますよ」というメッセージにもなります。

そこで「○○さん、どのような髪形が希望ですか」「○○さん、かゆいところはないですか」といったように質問の際に名前を入れておくことが有効です。何度も名前を言うのはやり過ぎですが、少なくとも3回は呼ぶよう意識しておきましょう。
同様に、一度話した内容を覚えておくことは有効です。だからといって誰にでも話しかけていいというわけではありません。中にはゆっくりしたいという人もいるからです。

不満点を解消することも必要

心理学の権威ジョン・ゴットマン博士の研究によると、店の従業員と客の関係は「ポジティブな言葉20」、「ネガティブな言葉1」の比率を超えると壊れてしまいます。美容師が1度マイナスの言葉を掛けるとお客様に20回良い言葉を掛けないと釣り合わなくなってしまいます。人は良いことより悪いことの方が記憶に残りやすいのです。
言葉だけでなく予約をして待たされる、商品を売るために営業を受ける、ほったらかしにされるといったことも不満点として記憶に残りやすいのです。これらは避けるべき行為でしょう。

まとめ

人気のある繁盛店というのは顧客満足度が高い傾向にあります。そういうところはスタッフの対応がしっかりしています。また不満点というのは特に記憶に残りやすいため、お客様の立場で考えることも必要です。


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