人材育成に成功した企業の紹介~トヨタ自動車~

成功している企業は

 

最も難しい人材育成ですが、骨組みがしっかりしていて成功に導かれた企業もあります。

ここでは例として、有名なトヨタを挙げてどのように人材育成に力を注ぎ成功しているかを紹介します。

 

人材育成の徹底化

 

 

 

 

 

トヨタ自動車(以下、トヨタ)では、OJTを柱に綿密な計画のもとに教育・育成異動を行い、社員一人一人の能力を最大限に発揮できるようプログラムを作成しています。スキルが必要な職には「T字型人材」、いわゆるTの横棒部分(=業務に対する知識や英語力)とTの縦部分(=一つの分野での深い専門的な経験や知識)、という人材を求め、技術・事務職には「プロ人材」いわゆるチームワークの中で能力を発揮できて、付加価値を自ら創り社会貢献できる人材を求めています。徹底的に人材育成に力を注いでいるという事です。全体的に資格別教育を行い、専門教育・語学教育・部門別の教育と知識を得、スキルを上げる教育を実施しています。トヨタの凄いところは、「競争力の源泉は人材育成にある」ことで全体的に価値観を共有し「トヨタ人を育てる」とあらゆる職場・階層で人材育成が推進されました。

 

トヨタインスティテュートとは

 

 

 

 

 

人材育成機関として、「トヨタウェイ」の共有を軸に各事業体の有機的結合を目的として、社内組織として設立されたのが「トヨタインスティテュート」です。狙いは、真のグローバル化を推し進め、価値観の新しい創造とともにグローバルトヨタの人材育成を引っぱっていく役割として教育体制を整えていくことにあります。

 

では、そのトヨタウェイとは何でしょうか?2001年に「トヨタ基本理念」を実際のものにすべく、社員が共有する価値観・行動指針を明示した「トヨタウェイ2001」が策定されました。内容はグローバルトヨタのさらなる飛躍と現地での権限移譲を難なく進めるために、今まで暗黙のうちに伝えられてきたトヨタの価値観・経営哲学・実務遂行上の手法を明文化したものです。柱には「知恵と改善」「人間性尊重」があり5つのキーワード「配慮」「「チームワーク」「挑戦」「改善」「現地現物」でトヨタの社員の行動原則が作られました。次年度には海外・国内販売、調達、経理、人事とそれぞれの機能別のトヨタウェイを作ることによってさらなる強化が図られました。

 

「モノづくりは人づくり」

 

 

 

 

 

この有名な言葉は、トヨタ創業時から現在まで延々と受け継がれてきた言葉です。トヨタでは言葉通りモノづくりを通じて人づくりを推進してきました。人を作るということは「価値観を伝える」「ものの見方を伝える」と言う事です。人材育成の面でもグローバルな取り組みが重要課題とされて、事業の拡大に必要な事とされました。次世代に続くグローバルトヨタの事業展開を担う人材が、確実にまた継続的に輩出されるよう願っています。

 

まとめ

以上、徹底した教育のもと、人材育成に成功して企業を大きくしたトヨタに学ぶことは多いと思います。これからの企業の拡大化に参考になればと紹介させていただきました。

 

 

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