‘楽’こそ仕事の本質
日々仕事をしていて思うのですが、働く人の傾向を大別すると「一生懸命仕事をしているが、なかなか完成しない」タイプと「大して努力しているようには見えないが、早く仕事が出来上がる」タイプの2種類に分かれます。その原因を考えてみると、’要領の差’が関係しているように思えます。要領が悪いと仕事を完成させるのに時間がかかり、結果的に残業が増えてしまいます。そこで今回は「楽をすることで仕事の効率を大幅にアップさせる」ことを考えてみます。
効率を上げるために楽をする
新入社員は別として何年か仕事をしていると、することは大体決まってきます。そこで、出来る人は仕事にいくつかの‘パターン’を作っておき、いつでも引き出せるようにしておくのです。
中学校の先生を例えに出すと、中堅の先生は何度も同じ学年の生徒さんを指導しています。年度の初めには1年間のカリキュラムを決めるのですが、ここで要領のいい人は大して時間をかけません。なぜなら同じ学年なら教える内容も同じだからです。(中一の数学なら必ず「正の数と負の数」から始まります)。指導要領の改訂がある年は少し大変なくらいです。
ところが、生真面目であまり要領が良くない先生は毎年イチからカリキュラムを作ります。真面目なのはいいことですが、自分で仕事を増やしているように思えてなりません。いじめなど対応すべき問題が増えていますから、楽ができそうな所は少しでも楽をしないと過労になってしまいます。
生産性を上げる
楽をすることで仕事の効率が良くなり、出来ることが増えて個人の生産性が上がります。そうすると企業の利益も上がります。大げさな話ですが、GDPアップにも貢献できるかもしれません。数年後には1人当たりのGDPが韓国に追い越される可能性があります。少しでも楽をして余った時間を他の仕事に回し、生産性を上げましょう。
断っておきますが、私は「手を抜きましょう」と言っているのではありません。仕事の内容が雑になって本末転倒です。あくまでも無駄な努力・無駄な苦労を無くすべきなのです。
自分の体を守る
業務の効率が上がると早い時間で仕事を終えられるので、残業時間の減少にもつながります。近年は「ブラック企業」という言葉が一般的になりつつあります。それくらい社員は会社のために苦労を強いられています。そんな「ブラック使用者」に負けないためにも、‘楽が出来るところ’を探して効率化を図りましょう。
また、余った分を全て他の仕事に充てると体が持ちませんから、早めに帰宅して体をしっかりと休めることも考えましょう。自分の体を守れるのは自分だけです。省いて良い所は省けばいいのです!
まとめ
日本人は真面目でコツコツと仕事をします。それ自体は誇れることなのですが、ムダも随分多いような気がします。サボったり手を抜いたりしてはいけませんが、効率を良くするために楽をするのは大いに推奨されるべきことなのではないでしょうか。
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