社員を育てるための2つの機能

人材を育てるに当たっては、「ティーチング」と「コーチング」という2つの機能があります。

この2つは、人材の育成レベルやその状況に応じて活用する視点を変える事で、有効な成長や育成につながります。では、その2つの機能がどんな役割をしているのか具体的に説明していきましょう。

ティーチングの活用方法

ティーチ(Teach)の文字通り、教えるという意味を持ち、例えばノウハウを教えたり、答えを教えたりと、育成の初期段階で行われる教育方法で基礎知識や技術を学ぶ時に有効です。

何もわからない新入社員に「どう思う?」とか「どうした方がいい?」と聞きながら教育しても、決してうまくはいかないでしょう。答えたくても基礎知識がないのですから答えようがありません。まずは、基礎を築くために必要な教育方法です。

コーチングの活用方法

コーチングとは、部下の能力や才能を引き出しながら行う教育方法です。アスリートにコーチがついているように、新入社員に対して上司がコーチの役割を果たすわけです。ティーチングと違い、答えを教えたり、指示をしたりするのではなく、相手に答えを導かせるための「支援」「援助」になります。そのため、ある程度の知識を身に付けていなければ活用できないので、新入社員教育では後半からの出番になるでしょう。

このように2つの機能は、教育課程の中で役割分担が違ってきます。ある程度のスキルを身に付け、これから成長過程に入る社員にいつまでも「ティーチング」では、せっかくの成長が止まってしまいますし、依存性が強くなり自立できない人材になってしまいます。逆に、初めから「コーチング」では、新入社員はついてこれません。

いかにこの2つを組み合わせるかが重要なのです。

まとめ

一例をあげると、「ティーチング」から始まり徐々に「ティーチング」+「コーチング」の形になる。そして最終的に「コーチング」だけの形に持っていく事が理想形ではないでしょうか。ティーチングとコーチングのメリットを活かし、社員の成長レベルにそって有効活用しましょう。

 

 

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。