若い先輩の社員にやらせてみたい「OJTトレーナー」
OJTシステムとは、上司から部下に実務を通して知識やスキルを学習してもらうシステムで、日本の企業では大変な強みを持っていました。しかし、情勢の変化などで、OJTが根付いてない現状もあります。大学卒業をしたばかりの新人社員の教育は先輩にゆだねられています。
先輩が後輩を指導することをOJTトレーナーという名称で行われます。トレーナーになるための学習の場も沢山あります。社内全体が協力して新人教育に向かうことは大切で、トレーナーになった社員は実力を新人に提示することで、自らの知識・スキルを改めて振り返る良いチャンスを得ることになります。
新人を育てることができる職場とは?
職場では、チームを組んで目標を定め、それに邁進するために「こうであらねばならない」と言ったルールを定め目的意識を一定に保ちます。ただ、その約束事が「今までのルールに従う」「今週の売り上げの目標達成」と言った昔ながらの古いものであると、新人もそのように育成されてしまいます。ですから、社内で古いルールを打ち破る意識改革が必要となってきます。
大事なことは仕事に関する目的・ルールなどを全員で共有しておかなければいけません。社内での人間関係を円滑にし、仕事に対して前向きな発想・反省を行う事で、対話をしながらより理想に近い形を共有します。
新人の人材育成ができにくい職場とは?
新人の育ちにくい環境の例を挙げます。
・自分の意思を表にだせない雰囲気がある
・お互い我関せずで、互助の気持ちが育っていない
・コミュニケーションが少なく、社内に活気がない
・伝達された情報が上手く伝わらない
テレビでは某アイドルグループが多人数でいるにも関わらず、仲よく一丸となって活躍している姿が見受けられます。これは内部でのコミュニケーションが上手くいき、皆が同じ目標に向かって進んでいるという良い例です。
これを、企業に当てはめてみましょう。人間関係がダメになって辞めていく人も多々見受けられるほど「社内環境」がおろそかになっています。
新人の育ちにくい環境がみられる職場では、その育成に困難をきたします。
政府の「若年層雇用実態調査」によると約2割が人間関係に躓いて離職しています。一番多い労働条件が合わないということの次に上がってきているので、職場環境の重要さが理解できると思います。社員教育には、風邪通しのよい環境と、コミュニケーションが欠かせません。
まとめ
企業に新人が入ってきたら、その能力を最大限にのばしたいものです。それには社内ぐるみで支えあう雰囲気が必要です。安定した環境や人間関係がある社内は新人のモチベーションも高くなり、能力も発揮できやすい職場となります。
新人には沢山勉強をし学んでもらいたいことがありますが、それには新人の育成しやすい環境であるかどうか、もう一度見直してみましょう。
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