リスクや挑戦を避ける企業風土では企業はチカラを失っていく

”無難な”仕事ぶり、率先して行動しない社員。このような人材ばかりが認められているという事はないでしょうか。確かに以前の日本的な企業や社会全体には、上意下達といったことだけが美徳とされた状況もあったかもしれません。しかし現在を生きる社会人、また企業にとってはそのような”無難な”社員は問題とされます。

その様な問題を人事が適切に処理していくことが強く求められます。実力主義によって正当な評価が得られる企業には「人」が集まるのです。優秀な社員が家庭の事情などで離職し、もはや会社に居場所がなくなるとするならば、実力によって認められる環境を創り出していかなければならないはずですね。

優秀な人材を創造する

優秀な人材を創り出すことは重要です。しかしそれだけでは駄目です。企業を取り巻く状況を分析し、その変化を予測していく人材が必要です。先行きが見えない未来を苦しみを乗り越え開拓していく。常に創造と挑戦を惜しまない力強い人材を育てていく。それがこれからの人事の役割なのです。

企業を永続的に発展させるために人事が行うべきことがそこにはあります。また、上司は業績にばかり目が行ってはいけません。将来性のある人材をいかに育ててきたのかが大切なのです。

人は何の手かからずに育つという事はありえません。多くの企業では、他社が手をかけ育ててきた優秀な人材が求人募集しさえすれば入ってくるのでしょうか?その様な幻覚から目覚め、自分たちで育てなければ「人」は育たないことを肝に銘じるべきです。

変わっていく企業を見つめて

創業者が事業を始めた当初から会社が育ってくると様々な部署の必要性を感じ、業務は細分化され始めます。経営者と近かった業務は会社の発展によって徐々に遠ざかっていきます。人事は管理的で短期的な物事に囚われはじめるようになります。多くの企業の人事では人材育成を重要視し、その必要性を認識しているはずです。

そのために、従業員に向き合って優秀な人材を掘り起こそうとしているのです。人口は減少傾向にあり、優秀な人材は多くありません。その優秀な人材を見つけて育て、ゆくゆくは企業の経営陣の一人として迎えられるようにしていかなければなりません。企業の未来の幹部を育てていくことこそ人事が最も力を割くべきことでしょう。

リスクを恐れない人材を

将来的に経営携わる人材には出向などを活用してみるべきです。事業の再生などでも構いません。皆が一様に尻込みするような状況の中でこそ、だれの助けもない状況で自発的に問題の解決に取り組む、その様な環境が必要なのです。持てる知識と技術、また恐怖に打ち勝つ力強さを持って困難な仕事に当たることが重要なのです。

評価は区別する

評価も過去前例のある業務と新規の分野、経営に関係のあるものかそうでないものかを区別し評価していく必要性があります。特に新しいことへの挑戦は企業にとって大変重要であることを認識していかなければなりません。他社を大きく引き離す「まだ誰もがやっていない」事業への挑戦は高く評価しましょう。そのためには人事と各部門は話し合い、何が将来性のある事業となり、業績となるのか熟考していきたいところです。

同じことを繰り返すだけの会社には未来はありません。未来の経営陣たる人材を育てていくことこそ喫緊の課題なのです。

まとめ

今の時代は「新しいことへの挑戦」が求められています。

このような環境に果敢に取り組める人材を育てていくことが大切になってきます。

こうした挑戦には周囲の理解が必要です。

ダメだと思う判断を捨てて、適切な評価を下せるように話し合いをしていくべきです。

目の前に実力を発揮できる環境を作りだし、創造性を発揮して業務に取り組む人材を発掘していかなければなりません。

 

 

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