以前の常識は通用しない 新入社員の育て方にはコツがある

人は世代ごとに分けられます。新入社員も同様です。世代がずれていれば価値観も違ってきます。その世代の常識が別の世代には通じないということが起こってくるのです。そのため育成を効果的にしようとするとコミュニケーションにも戦略が必要となってきます。

現在の新入社員にはどのような特徴があるのか

現在の新入社員は「ゆとり世代」と呼ばれます。ゆとり世代とは一般的に1987年から1996年の間に生まれた世代のことです。この世代の特徴はどのようなものがあるでしょうか。順に見ていきましょう。

1 指示待ちで自発的に動けない

会社に入ったばかりでどのような仕事をするか自ら決めて動くのは困難です。とはいえ全く動けず人に言われるまで何もできないのでは困ります。 

2 怒られるのが苦手 

褒められて肯定されることが多かったので怒られることが苦手なのです。ストレスの耐性が低いため些細なことで折れてしまいます。感情的に怒るのは禁物です。

3 仕事よりプライベート優先

一つの企業に定年まで勤めるということが難しい時代です。そのため仕事よりプライベートを優先する傾向にあるようです。「2016年マイナビ新入社員意識調査」によると「どちらかといえばプライベート優先の生活を送りたい」「プライベート優先の生活を送りたい」で合わせて56.5%と過去最高となっています。

どのように対処するのか

1 結果ではなく過程を具体的に褒める

仕事でどの場面が良かったか具体的に褒めることで意欲につながります。コミュニケーションが良好になり信頼関係もできるはずです。

2 叱る時は理由を説明する 

仕事では当然褒めてばかりいるわけにはいきません。見過ごせないミスも出てきます。そのときは客観的な理由を説明し叱るのです。感情的にならず冷静に相手のどこが悪かったのかを伝えるのです。

3 業務の目的を説明し自分の立ち位置を理解させる

この業務が会社にとってどう必要なのか、今やっていることはなぜ必要なのかということが理解できればやるべきことを自覚し仕事への取り組みも変わってくるはずです。

個人の可能性にも目を向けよう

世代ごとにそのグループの価値観は変わってきます。そのため育て方も変えていく必要があるのです。しかし個々を見ればこの傾向と離れた人もいるでしょう。何ができるか、その可能性を発見することも大切です。育ってきた環境、生まれ持った素質など個人によって変わってくるのです。新入社員の可能性を発見し育てていくことが今後の企業の発展に欠かせません。

まとめ

上記のようなゆとり世代の特徴を把握し、その適性を生かした人材育成が必要です。多くの問題もあるかと思いますが、ゆとり世代の教育には、他の世代に比べても多くの労力と時間が必要であることを認識しましょう。

 

 

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