組織構築の時に気を配る9ポイント

1伝達を大切にして、分かるまで伝える

思い込みで伝わったと思って失敗することも多いので、伝えたつもりにならないよう気を付けましょう。言ったはずというのは、間違いのもとですので、必ずしっかり伝達できたか確認しましょう。「全て伝わるかで」はなく「全て伝えようと努力し続けるか」と考える方が重要で、伝達できてないと感じたらトラブルを恐れず、伝え続ける努力することが大切です。どう伝達できたかを確認しつつ苦労も惜しまず、何度でも伝える姿勢を持ち続けていきたいと思っています。

2内容と表現は分けて考える

人によって自分を表す形は異なります。個性的だったり、威圧感があったり、明るかったり、沈みがちだったり様々です。表す形にとらわれると、本人の表現したかった本質的なことが見えなくなってしまいます。ぐちぐちと、攻撃してくる場合でも、言いたかった内容は本質をついている場合もありますので、よく耳を傾けたいものです。社員は「どうでもいい」と思っていたら、上司に声を出したりしないものです。例えどんなスタイルの話であっても「もっと環境をよくしたい」「こんなところに気づいて欲しい」などの表れだと認識して本質を受け止めようと思っています。

3人格的なことを拒否しない

その人の個性とパフォーマンスは別物だと考えます。共に仕事をする仲間として受け入れているし、その仕事内容について、得手不得手は当然あるものと考えます。パフォーマンスの方法がよくないからと言って、個性までは拒否しません。人格的なことは置いといて、パフォーマンスで何が言いたいのかを理解するよう努め、やり方を改善してもらったり、悪いところを指摘したりします。人格的なことは尊重し、期待値のパフォーマンスについて分けて考える必要があると思います。

4物事を素直にうけとる

社交辞令で話すより本音で「企業はこうすればよくなる」と話してくれる社員の方が、より内容があるし、私も攻撃的にならない程度に素直に話ができたらと考えます。全てにおいて完璧な人はいないし、自分に不足している知恵や視点をもってきてくれる仲間の方が、広い視野をもてるし、キャパも大きくなり、自分をより成長させてくれます。一人ではなにも出来ない分、仲間に助けられて高揚感を味わいつつ可能性の芽を伸ばすことができたら嬉しいので、なるべく素直に物事を受け止めていきたいと思っています。

5共感・理解の大切さを知る

人間は感情の動物であるので、共感と理解もお互いに作用しあうと思います。会社の成績も企業内の信頼関係に比例すると考えます。心がオープンな人が話す時には、聞く耳ができます。言い表し方・文脈・話す人によって、伝達の内容が伝わりやすくなったり、聞き取れなかったりします。なので、相手の好き嫌いなどを把握して、理解したいと考えます。丁寧なコミュニケーションで信頼関係をしっかりと築きたいものです。

6すみません・ありがとうの言葉が大事

お互いに信頼関係を結ぶときに、「すみません・ありがとう」の言葉は大変重要です。つい感情的に攻撃したりすることもありますが、肝心なことはのちのちのアフターフォローなのです。お互い建設的な関係を築きたいと思えば、うっかりとした勘違いや会話での間違いなど、自分に悪いことがあればしっかりと謝り、助けてもらったとき・嬉しかったことがあった時などは心より感謝することが大切だと感じます。すみません・ありがとうの言葉を常に忘れないことが重要だと思います。

7陰で批判したり、悪口を言わない

上司が部下のことを陰で悪く言ったり、批判したりするのを聞くと、自分も言われているのではないかと勘繰る人もでてきます。企業内の人間関係にも影響します。ネガティブシンキングには何も価値はありません。思う事があれば、直接相手と対峙して話し合うことがより建設的な話になります。陰口を振り回す仲間は信頼関係が築けないのです。自分自身はネガティブシンキングより、ポジティブシンキングをするよう心掛けています。

8役割分担・目線を変化させる

関わりあう能力をもった社員は、仕事も増え企業は強力になります。関わりあう能力はビジネスには欠かせません。ただ、能力が高い人は簡単に問題解決してしまうため、視野が狭まる可能性があります。上層部の意思はより強力な組織作りをしたいということで一致しています。焦点を当てて見るのが長期視点か短期なのかということで、対処の仕方は違ってきます。関わりあう能力が強い人には、目線を変化してもらって違う角度で考えるクセをつけてもらっています。例えばファシリティーターをしてもらったり、視点を変えるよう声掛けをしてみたりと、視野を広げるお手伝いをしています。

9解決法を一緒に探る

企業を上から見ていて広い視野がある人は、課題や問題点を見つける良い人材です。上層部から見ていると、広い視野を持った人間は重要な人物ではあります。見えない課題などを、見つけている可能性などがあるからで、それに対してアクションを起こしてくれることを期待してしまいます。企業と言うのは課題山積みであり、言い出せばきりがなく、競争力を維持しようと思えば改善の積み重ねです。どこをどう改善していくかを、一緒に探り、コミュニケーションを取り続けることが重要だと考えます。

おわりに

起業してから、会社の文化や組織つくりに邁進してきましたが、失敗することも多々ありました。経営にはこれといった回答もなく、これが正しいという方法もありません。諦めて譲ることや、意見の違いも尊重して、はっきりとした意思を伝えることも大事です。組織の道を外さないためにも、上記の9つのポイントをバランスよく配置し相互理解に努め、常に「企業の発展の道を探る」ことを念頭に置いて、伝え続けることが必要だと思います。

 

 

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