社員の「5月病」対策をお教えします

少し気が早いですが、5月になると、就職難を乗り越えた社員はそろそろ仕事や会社の雰囲気・環境に、慣れ初めます。しかし、若年社員にスランプ状態が出る時期でもあります。

新入社員を管理する職にある人にとって心がけておきたい、対策事項を紹介します。

■スランプを「放置」せよ!!

見出しを読んで「えっ!どういうこと!?」と思われた人も多いでしょう。気の緩みを放置すれば、会社の雰囲気・環境が悪化・劣化するではないか?と。ゴールデンウィークで、ある程度の自由が許される観光地から帰って、出社した社員は、ついつい仕事の“やる気”が低下するスランプ状態になるものです。しかし、これを何とかしようとして、些細なことで叱ってしまったり、ノルマを上げたりすると、だんだんやる気を失います。「もう、あなたの下で働けません」と言って早期退社に発展することがオチでしょう。社員の上に立つ人は、「こんな時期もあるさ!そのうち元に戻るさ!」と割り切って社員の進歩を、時間をかけて見守りましょう。5月病は、約1~2か月で元に戻るそうです。

■平等・公平に接する

会社の中は、階級社会ですが、新入社員には、先輩社員と同じように、平等・公平主義で、対応しましょう。一方的な命令口調の指示では、平成生まれの新入社員は、ついてこないでしょう。また、ディスカッションを活用することも有効です。平等・公平主義で、新入社員の思考・意見を無視せずに尊重し、自発性を発揮するように指導します。半人前の扱いでは、やる気を失くす一方です。新入社員でも、それなりに一社員として扱われると、新入社員には、自発性・積極性が出て来ます。

■短期の目標を立てさせる

3ヶ月先までの、短期目標を立てさせることで主体性を意識させましょう。目標は、数量把握ができるものにして下さい。可能不可能ではなく、本人にとって何が重要な事かを自分が考えて、立案させます。その案を、サポートしながら完了させるのです。なぜ、短期目標なのかというと、「ゆっくりしている時間など無い」という感覚を意識させる意図があります。時間感覚を意識させることで、それが仕事にも生きてきます。

■一日一日を元気一杯で過ごす!

厚生労働省発表した平成24年の離職者に関する統計によれば、新入社員が入社してから3年までに会社を辞める割合は、全体の3割以上のぼるとのことです。若年者を優先に採用する傾向のある日本では、若いと潰しが効くという世間に対する甘えがあるでしょう。しかし、退社阻止のノウハウを行使するのではなく、上司が楽しそうに仕事する背中を見せることが必要ではないでしょうか。

まとめ

児童心理学ではありませんが、子どもは親の背中をみて育つと言います。まるで葬式の参列者のような雰囲気の職場では、社員も仕事に身が入りません。活気に溢れた雰囲気の会社にすることが一番重要です。

上に立つ者が、毎日を活発・楽天的に仕事をしている時の背中を見れば、若年社員の心境はゆっくりと確実に変わってゆくことでしょう。

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