職場の満足感を高める‘働きがいのある’企業とは

職場の不満や満足感はどこから来るのでしょうか。従業員の満足感を高めようと給料を上げたとします。実はこれは意図した通りにはなりません。ハーズバーグが提唱した理論によると不満に感じる要因と満足に感じる要因は別の物だからです。

なぜ給料を上げても満足感を高めないのか

通常給料が上がれば多くの人は喜びます。ところがその瞬間は嬉しくてもその状態は長く続きません。それが普通の状態になり環境に慣れてしまうのです。もちろん上げ続けることができれば別ですが、経営資源には限りがありそんなことは当然できません。
福利厚生を充実させても同じです。では給料を上げなければ良いのかと言うともちろんそんなことはありません。低かったり大して変わらなかったりすると不満が高まってしまうのです。では満足感を高めるためにはどうすべきなのでしょうか。

働きがいのある企業とは

不満要因をどれだけ取り除こうと満足感を高めることにはつながらないのです。
ハーズバーグによると達成感のある仕事、周りからの承認、仕事そのもの、責任のある立場や仕事を任されること、昇進、成長が仕事の満足感を高めています。これらは動機付け要因と呼ばれるものです。

ところで働きがいのある企業とはどのような企業なのでしょうか。一例として挙げると自分の仕事に価値を感じ周囲から認められるような企業のことではないでしょうか。このような企業では意欲が高まり人が活き活きと働くようになります。これは動機付け要因を高めることそのものと言えます。

働きやすい企業とは

離職率が高い、社員の不満が多い場合はどうすべきでしょうか。この場合は衛星要因と呼ばれる会社の方針と管理、監督、上司との関係、労働条件、給与、同僚との関係を改善していくことが求められます。具体的にはコミュニケーションを取りやすいような風土を築いたり育児や介護をしている人たちが辞めずに済むよう勤務時間を柔軟にする、休暇を取りやすくするといったワーク・ライフ・バランスに配慮した職場づくりが必要です。これらの点は職場の雰囲気に直結し定着率が高まります。このような会社は働きやすい企業と言えるでしょう。

まとめ

働きやすい企業、働きがいのある企業はそうではない企業と比べて業績が良い傾向にあります。このような企業では社員の士気が上がり不平不満が減ります。優秀な人材も多く育ち職場の雰囲気も良くなるでしょう。働きがいがあり働きやすい企業を目指してみませんか?

 

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