一流の褒め方はココが違う
職場において、部下に気持ち良く仕事に取り組んでもらうためには上司が‘褒める’ことが大切です。しかし、いくら褒めても真意が部下に伝わらないのなら褒めなかったのと同じです。そこで、部下の心に響く褒め方を考えてみましょう。
相手の身になって考える
いくら仕事に対して褒めると言っても、どういう褒められ方をすると喜ぶかは人によって異なります。例えば「仕事は‘数字’だ!」と考える部下には「結果を出した」という点について褒めるべきですし、逆に「いや、途中過程こそが大切です」という社員には「頑張ったこと」そのものを褒めてあげるべきでしょう。
褒められて喜ぶのは相手ですから、相手の性格や考え方を重視して褒めるべきです。ときどき自分の価値観をもとに褒める人がいますが、考え方が似ている部下にはそれで良くても、タイプの異なる人には喜んでもらえません。‘相手第一’の考え方が大切です。
「何が良かったのか」を具体的に
部下も褒められただけで喜ぶほど単純ではありません。子どもではないのですから、感情で褒めると「一体どの部分を評価してくれたの!?」となってしまいます。具体的に仕事のどの部分が良かったのかを明確に伝えることが大事です。例えば、「プレゼンテーションの○○の所が良かった」「営業トークで△△と言ったところが相手に響いたんじゃないかな」という風に伝えると良いでしょう。
そうすることで部下も「こうやって仕事をすれば上手くいく」というのを分かってくれます。これはスキルアップにもつながりますので、ぜひ実践してもらいたいですね。
褒める際のコツをつかむ
最後に部下の心に響くような褒め方のコツについてお話します。まず、褒める時は人前で思いっきり褒めましょう。人間には‘承認欲求’というものがあります。周りの人に認められることでプライドがくすぶられ、やる気を出すのが‘人’です。ですから、人前で認められるのは本人にとって大きなプラスになります。また、自分のしてきたことが正しかったと再確認も出来ます。
そして、何も直接褒めることが全てではありません。周りの人に「あの人は頑張っている」と言うと、そのうち本人に‘噂’として入ってきます。これも褒められた側からすれば非常に嬉しいことなのです。何気なく言っているわけですから、紛れもなく本心です。上司と部下の絆もさらに深まることでしょう。
まとめ
「人は褒めることで伸びる」と言われますが、褒め方を間違っては何にもなりません。いかにして効果的に褒めるかが大切なのです。部下のやる気を引き出すためにも‘一流’の褒め方を身に付けましょう。
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