『ダメ社員』を育成するために必要なこと

「なぜウチの新人はダメなんだろう」「もう中堅なのに何故できない!」「ベテランはこれだから…(溜息)」と嘆いている管理職は世間には五万と居るようです。管理職のあなただけがカリカリして、物事が先に進まない…。この状態が続くとストレスで胃に穴が開きかねません。そんなことで病気になる前に、まず、部下が『ダメ社員』になる原因を考えてみませんか?

サラリーマン川柳に見るダメ社員

2017年のサラリーマン川柳100選(第一生命)を見ると、「あるある」と頷く管理職の人がいるのではないでしょうか。例えば
「新人は ペンを取らずに 写メを撮る(実在主婦さん)」
「無駄話 仕事に活かせよ 会話力(忘己利也さん)」
「欠席も スタンプひとつ 新社員(えまさん)」などが100選に選ばれています。

しかし、一方で「ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?(なおまる御前さん)」みたいな川柳がある事も忘れてはいけませんが…(笑)、ここでは管理職から見たダメ社員に特化して、書き進めたいと思います。

部下の育成は段階を踏まえて行う

 ダメ社員に悩まされている管理職には、部下の指導方法に共通点があります。極端な言い方をすれば「十把一絡げ」の指導方法だという事です。新人の間の数カ月は研修などを通して教育していますが、その後は2年目も5年目も指導方法は一緒。かける言葉が少し違うだけで、やっていることは何ら変わりはありません。これでいいのでしょうか。

先ほどの川柳には「ちゃんとやれ それじゃ分からん ちゃんと言え(妻が頼りさん)」のような一句も100選の中にはあります。ダメ社員になったのは、指導方法にも影響があったのかもしれません。部下の成長は一人一人違うはずで、教育とはそれを踏まえて行うべきではないでしょうか。

『ダメ社員』に“しない”育成プログラムが重要

自分の部下の成長度合いを把握していますか?1年目の新人や10年目の中堅など、成長度合いは個人で大きな違いがあります。当然指導方法も個人によって違ってくるはずで、新人でもできている人には「コーチング」を、できていない人には「ティーチング」の指導法でやるべきです。同じように、中堅でもできていなければ「ティーチング」の指導法を使い、できていれば「コーチング」の指導法を使う「育成方法」が必要になってきます。

「ティーチング」とは、アドバイスや指示をしながら答えを与え、行動させることを言い、「コーチング」とは、相手から答えを引き出して、自主的に行動させる指導方法の事です。これらを使い分けることで、部下一人一人に寄り添った丁寧な育成ができ、成長も期待できるでしょう。これまでのような「ダメ社員」からは卒業できるはずです。
また、ベテラン社員には、そんな新人中堅の育成のお手伝いをして頂くことで、モチベーション上げてもらうやり方もあります。

まとめ

ダメ社員にはダメ社員になる原因があります。その原因は“育成方法”であり、一人一人にマッチした指導方法でなければ、成長は期待できません。今からでも「育成プログラム」を作成し、それに沿った教育をしてみてはどうでしょうか。

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