社員の定着こそ低コスト!
中小零細企業も社員の定着について様々な工夫をされていることと思いますが、社長の独断にならないよう企業の特性をよく理解して下の声を拾い上げていくことで、安定した雇用が成り立たちます。では、社員雇用について低コストで抑えるにはどうしたらいいでしょうか?
社長のココロが広く、大きければ
社員に目指してもらいたいのは、「自ら近未来」を作ること。3~5年後を考えます。例えば営業に配属された社員は、3年後には今の実績を2倍に伸ばしたい」と目標をもってもらい、会社との関わりを意識してもらいます。上司が共に近未来を考え、お互いの意思疎通を密にして社員が職場に関わるのが楽しいと感じる環境を作り出します。
近未来は、プライベートな事・趣味の事でも構わないのです。それらの目標を達成するための方法などを社員に会議の場で発表してもらいます。そして上司の方々はそれに呼応した声掛けが必要です。社長や役員は、真摯に耳を傾けほめたり、感想などを伝えてください。定着率をあげようと思うのなら、社長も社員を受け入れて伸ばすという、広く大きなココロが重要となってきます。社長の気持ち次第で、社員の質も変わってきます。
社長が楽しくても、社員はどうでしょう
中小企業で人材定着を願うなら、注目するのは社員であり、社長や役員ではありません。誤解されがちなので注意をするべきです。社員にとって楽しい職場であることが必要と認識してください。
例として、某企業の海外への社員旅行をあげます。
社長の夢である海外社員旅行を実行したところ、参加した社員はほとんどつまらなそうな表情でした。帰国したあとに感想を聞かせてもらって驚いたのは、旅行よりまとまった休暇のほうがありがたかった、上司と旅行にいくのは気疲れした、という声でした。
社長は多額のお金を使って喜んでもらおうと思っていたのですが、社員の本当の気持ちを理解してなかったことになります。
中小零細企業にありがちな、部下から上司への意見を伝えることができない現状に気が付かねばなりません。
このような、意識の差は日ごろから十分な意思疎通が行われてないから生じるのです。指示命令ということではなく、社長の考えや意見がどう伝わっているかという事です。
定着への対策は
このように、すれ違いを多く生むことが離職につながりますので、その対策として社員だけの話し合いの場を設けることが未来に繋がっていくこととなります。
例として、ある企業では年に何回か女子会の場を設けていました。女性社員全員参加でお食事をしながら、女子トークを楽しみます。社長や役員は経費を支払いますが参加はしません。
もちろん、その時にでた意見を社長や役員は真摯な態度で聞き入れなくてはいけません。
自主的に運営されるこのような会は、大変意味を持ち、部下から上司への意見を届けるのに役にたちます。
ただの愚痴会で終わらない様に、意見を意義あるものに変えていく姿勢が大切です。社員同士の親睦もかねて、好きな人同士で仕事をしているという意識にもっていってもらいたいものです。職場を好きになることが、仕事の効率もあげていくことになります。
まとめ
せっかく採用を決めてもすぐに辞めてしまい、社員の定着率が悪い中小零細企業が多く見られます。大変コストと時間がかかり、また企業にとっても成長の足をひっぱる形になりますので、いかに定着率を高めていくか考えていくべきです。上記のポイントを掴んで、より意識を深めていきましょう。
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