「即戦力を求めない!!」と割り切るか
仕事ができなくても気にならない人
「コミュニケーションが達者なので世渡り上手」ということだけで、仕事に成果がなくても会社に居座り続ける人がいます。仕事量が減ったら喜び、謎の残業で稼ぎ、周囲にはあたかも上手くやっているように見せて、毎日おかまいなしに出社する人間がいるということです。上司としてこんなタイプに出会ってしまったら、一様に口を揃えて「精神的なことでまいってしまいました」という結果になります。
常識に当てはまらない相手ですので、自分の身を守る上でも、ある程度指導がすめば手放していく事も大事と言えそうです。自分の心が病むくらいなら、諦めも必須なのかもしれませんね。ただ、なんといっても、相手は部下という立場です。教育を受ける側にとったら、厳しい指導で質問しにくかったとか、毎日の指導が辛いという訴えも上がってきますので、自分の指導法を見直して、相手のやる気を確認してから、話し合いなどで指導法を見極める必要性があるでしょう。
上司の悩み
仕事ができなくて平気な人もいればこんな事例もあります。某サイトの書き込みには、新人指導に悩む上司からのスレッドが立ちました。入社2か月目の新人教育に苦戦しており、アドバイスを求めているものでした。「今年の新人社員ですが、仕事のスピードが大変遅く、いつまでも同じミスを繰り返します。また、社会人としての常識がまったくなく、やる気も認められないという困難さ。どう対処したらいいでしょう」。一生懸命指導してきたのに、相手は改善する気もなく、自分の上司から「指導方法が甘い」と叱責を受けるなど、ほとほと困り果てた様子でした。
アドバイスとして
「生まれたばかりの子供を育てるつもりで、指動にあたりましょう」という声があり、多数の意見も寄せられました。「即戦力を求めすぎないで」「まだ一歩踏み出したたばかりだから」という諭す言葉がかけられています。人に教えることの困難さを教え、根気がいる仕事だからとか、圧迫感を感じたら怖がって質問しなくなるから、とか例をあげてアドバイスされています。
昨今は、即戦力を求められる風潮なので、じっくり時間をかけてという余裕はありません。勢い、早く実力をつけてもらおうと、気持ちが焦ってしまいます。自分は内容を把握しているので、何が分からないかも、理解できないところもあるでしょう。
また、その一方で、「突き放す、放置」という声も上がっています。やる気のない人間に何を教えてもムダということです。入社した女性に注意をすると、その両親まで出てきて「睡眠に障害があるから、配慮して」とクレームがありました。体調管理は自分でするべきで、仕事に差し支えないように病院に行って!!ということです。その女性は「仕事で責任を負わないなら出来る」ということですが、給料が発生する以上、それは通らない意見です。指導していた上司は自分の残業まで増えて、挙句の果てには「職場いじめを受けました」と相手に辞められたら、たまったもんじゃありません。
これは良くある事例ですが、指導に真剣に注力したのに、相手にとっては「いじめ」という話になってもめてしまうのは、やりきれないことです。
まとめ
人材育成するというのは、本当に対応が難しいものですが、昨今仕事の出来ない新人社員に対して扱いに困ったり、悩み事が多く聞かれるようになりました。それだけ、上司と新人社員の壁が高いという事ですが、コミュニケーション能力を高めるような工夫をして、足並みを揃えて人材育成に臨んでいかなければいけないということになります。悩んでいるだけでは、成長はありませんので、企業もそれなりの指導方法の確立も必要です。
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