一番避けるべきは~ムダ・ムリ・ムラについて!!

ムダ・ムリ・ムラの問題について、一番避けたいのはどれだと思われますか?結論から先に言うと、一番良くない結果をもたらすのはムラのある指示です。それで発生する多くのムリ・ムダから私達を守るにはどうしたらいいでしょう。

自社の問題を考える

効率が悪かったり、コストがかかったり、長期にわたる納期の原因が指示を与える側にあれば、避けるためにもムリ・ムダ・ムラ問題を明示した方が良いと言えます。あなたの企業でも、ムリをさせられるのはいやでしょうし、ムダも必要としないでしょう。また、ムリ・ムダ・ムラを製造業者に対してもしてはいけません。業者の思惑に合わないペースで会社が指示したりや発注したら、彼らは必然的にムリをして、結果ムダをプラスアルファした費用がかかってきます。その高いコストも企業に請求という形になってしまいます。実費精算契約であれば、再生分が「見える化」されて、より良い方向に向かいますが、海外の企業取引などでは通用することはありません。企業を守るためにも、この問題を意識しておくのは大切です。

トヨタの思想

良い例としてトヨタの思想で掲げられているのは「平準化」重視です。効率が悪い原因とコストがかかりすぎる原因はムラがあると発生します。繰り返しの生産は同じものを同じペースでということになるとムラも無くすことができます。効率は最大になり、コストは最少になります。思想を現実化すると、「一番安く作れるように売ること」となります。「平準化」思想で、上手にムダをはぶき、大きな利益に結び付いた例といえるでしょう。

トヨタに学ぶ

トヨタの定義では「働きに結びつかない動きをムダと呼ぶ」という事です。そして、「なぜなぜ分析」を行って「ムダな動き」が見える→なぜなら「ムリな作業」をしているので→そして、なぜなら「ムラのある指示」を出しているので。という基本的な問題意識を提示しています。その改善の着眼点は、「ムダ」に着目し、問題が発生したときにすぐ見つけるようにするという事で「ムダの見える化」を行っています。そして、ムダが見つかれば、支援と問題解決に結びつけます。ただ、どうしてもムダが生じるのは、何かムリをしているためです。

状況としては次のようになります。

ムラ→人材が足りないのに短期受注を受けた・ムリ→上流設計が決定しないうちに、下流制作に着手した・ムダ→条件が変わって手直しの必要が出た

ムダやムリに関して担当者は自覚できますが、ムラは指示の問題、つまりマネジメントサイドの仕事です。なので、一番避けるべき問題はムラとなります。

まとめ

問題を発生させるのがムラのある指示で、一番避けるべき原因であることは明確になりました。予見・準備ができて、実行可能な計画の基に生産・販売が合意すること。これをルールとして守ること。これこそ、一番避けるべきムリ・ムラ・ムダの根本的解決法だと言えます。

 

 

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