
社員の伸ばし方
多くの人にとって褒められるということはうれしいものでしょう。褒めることで脳内にドーパミンという快楽物質が出ることはよく知られています。最近は褒めて育てることがよく言われるようになりました。うまくいくときと失敗するときでどう違うのでしょう。
褒め方のコツ
1 具体的である
誰にでも使えるような言葉では相手に響きません。具体的に褒めることには相手の事をしっかりと見なくてはいけません。それはあなたの事を期待しているというメッセージにもつながります。
2 結果ではなく過程を見る
結果を褒めて何が悪いのかと思われるかもしれません。そのときはうれしいものです。
しかし次に結果を残す必要が出たときにプレッシャーがかかります。場合によっては手段を選ばず結果を出そうとするかもしれません。過程を褒めればこのようなことは避けることが出来ます。
3 時には叱る
何度も同じことを繰り返していては脳も学習してしまいます。いくら好きなものでも毎日食べていたら飽きるのと同じです。時には叱ることも必要です。褒めることと叱ることの割合が3.56:1で業績が改善したという話もあります。3:1~6:1くらいのバランスが良いでしょう。
褒めるとそれまでとは何が違ってくるのか。
1 自信がつく
苦しいことやしんどいことは逃げたくなるものです。しかし自信がつくことにより試練や難しいことにチャレンジできます。困難に挑むことは人の成長に必須です。
2 安心感が生まれる
失敗を恐れず積極的に動くことが出来るようになります。指示を待つだけでなく自発的に動くことで自ら考え仕事を楽しいものへと変えます。
3 モチベーションがアップする
仕事をしていてどうしてもやる気の起きない時も出てくるでしょう。褒めることが仕事への活力となり頑張ろうという気持ちが沸き起こります。
社員への報酬
かつては右肩上がりで成長できる時代がありました。そのときなら多少きつく叱っても頑張れば給与面やポストで報いることが出来ました。そのため多少しんどくてもついていくことが出来ました。しかし現在は必ずしも成長が期待できるわけではありません。下手をすると会社が倒産することだって考えられます。このような時代では給与やポストを用意するのは簡単ではありません。
生理学研究所の定藤規弘教授と出馬圭世大学院生のグループの研究によると褒められた時に反応する脳の部位はお金のような報酬をもらえるときに反応する脳の「線条体」と同じ部位であるとのことです。つまり褒められた時の脳の反応はお金をもらうときと同じです。金銭面で報いることが簡単でない今の時代に合った方法と言えるでしょう。
まとめ
褒めるというのは簡単なことではありません。表面だけを褒めても見透かされてしまいます。しかし上手に使えば社員の意欲を高め成長を促す大きな武器となるでしょう。
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