中間管理職はうつになりやすい!原因と自分を守るための方法

近年、うつ病にかかる人が増えています。うつが多くの人に認知されたこと、早期に治療する人が増えたことなどが原因として挙げられます。その中で中間管理職は責任が重いこと、仕事の負担が増えることなどが原因で特にうつにかかる人の割合が髙いのです。

重圧のかかりやすい中間管理職の仕事

国内が成長しているときは仕事に余裕があったため新規の事業にも挑戦しやすい環境にありました。現在は国内市場が飽和状態であり海外との競争は激しさを増すばかりです。そのため、ビジネスが複雑化、高度化していて失敗を容認しないような雰囲気があります。

仕事量が増えた上に、速度やコスト削減など中間管理職に要求されることは増えています。余裕がなくストレスを感じやすい環境になっているのです。

また上司からの圧力、部下からの不平不満など間に挟まれることも問題のひとつです。そのために心身に不調をきたすことがあります。このことをサンドイッチ症候群といい、抑うつ状態、疲労感、不眠、高血圧、めまい、過呼吸など症状は多岐にわたります。まじめで責任感が強く一人で抱え込んでしまうタイプがかかりやすいと言われています。

仕事量の増加や上司と部下の間に挟まれることによるストレスはうつの大きな原因となっています。

うつの原因は家庭にもある

中間管理職は多くが40代から50代です。これはちょうど体力や気力が衰えてくる頃です。自分はまだまだ若いと思う人もいます。しかし年齢の影響は決して無視できません。加えて子供が高校や大学への進学という大事な時期を迎える人も少なくありません。進学にはお金がかかります。住宅ローンが重い負担となる人もいるでしょう。

仕事がしんどいからといって転職を考えても収入はほとんどの場合で減ることになるので簡単に辞めることはできません。また年老いた両親の介護が必要なこともあります。仕事の負担に加え、私生活でも負担が増える時期に当たります。これもうつの大きな原因となっています。

うつから自分を守るには


予防策として上司や部下と日頃からコミュニケーションを取り関係を良好にしておく、できない仕事は断る、
家族との関係を良好にしたり趣味を充実させるなど仕事一辺倒にならないようにするといったことが挙げられます。

また介護が必要な親がいるのであれば介護保険制度を利用することも大切です。1人で抱え込まず誰かに話を聞いてもらいましょう。社会福祉協議会であれば家庭問題や福祉に関する悩みごとを相談することができます。

医療機関を受診することも必要です。うつになり会社を休むことになれば本人にとっても会社にとっても損失です。そこまでひどくない場合でも能力を十分発揮できない状態は好ましいとは言えません。そのため自身の心の状態にも目を向けることは必要不可欠です。

うつにより会社を休まざるを得ない場合も出てくるでしょう。無理をすると余計に症状が悪化します。休んだからといって必ずしも無収入という訳ではありません。傷病手当金の支給対象になることがあるので忘れず申請しましょう。

 

まとめ

中間管理職は上司に従い部下の仕事に責任を持たなければいけません。プライベートでは子育て、介護といった問題が出てきます。仕事も家庭も大変な時期に当たっているのです。そこで周囲に相談する、趣味を充実させるなど対策を講じることでストレスを抱え込まないようにしたいものです。

 

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