日本の労働者よ!有給で仕事と生活の調和をとろう!
日本における2016年の有給取得率はわずか50%・・・。調査対象28か国中最下位です。この調査結果から有給を取る事を強制するために労働基準法を改正する動きが出ています。ですが、これでは何の自慢にもなりません。これには、日本労働者を取り巻く労働環境と会社員の有給休暇制度に対する意識が深く関係しています。この労働環境と社員の意識を掘り下げて労働者の有給制度を考察しましょう。そして、仕事と自分の生活との調和を考えましょう。
日本と他の調査対象国を比較してわかる事
日本の有給を貰う率は、韓国と最下位争いを行っているように一番低いのです。外国の労働者からは日・韓の労働者は、半分しか有給休暇を取らずに仕事をしていると観られています。それを裏付けるように、日本の労働者は「休みが十分」と考えている人が半分以上を占めています。
また、自分の取れる有給の日数を知らない人が約半分で、調査対象国中では一番多いのです。この率は韓国と比較すればずば抜けています。つまり休んだ日数が十分と考え、有給に関心を持たない考え方が影響していると考えます。これが日本労働者の有給休暇制度に対する意識です。果たしてこのようなことで、仕事と生活の調和がとれるのでしょうか。
日本の労働者の有給に対する考えと環境
どうして日本の労働者は有給を半分しか取らないのか。その訳は罪の意識や、周囲の人・会社などの環境が原因であると考えます。他の社員が仕事をしているのに、「給与を貰いながら遊ぶのは『けしからん』と思われるかもしれない」という意識があるかもしれません。まるで自分が悪い事をしているような気持に陥る事もあるでしょう。それと、仕事をするときはみんな仕事する、遊ぶときはみんな遊ぶ、休む時はみんな休む、という“みんな一緒”という考え方が日本の労働者を支配しています。
また、自分が休めば誰かがその仕事をしなければならないのです。そのため、休暇中は他の社員の業務が多くなります。上司に有給を申請する時はその事も考えねばなりません。それから一番重要な事は、お金の問題です。休んだ日に、遊ぶ費用がないと遊ぶ手段が限られてきます。日本労働者の財布には余分なお金があるとは言えません。また、休んだ日にメールやパソコンのホームページを観るだけで一日を終わる人が、5人に1人以上います。それだけ仕事のことが忘れられない労働者の心理でしょう。以上の事で休暇を過ごす事を考えたら、会社で仕事をする事を選ぶと考えてしまうのは仕方のない事です。
まとめ
有給休暇を利用しない労働者で一番多いのは、「休みたいのに休めない」という現状です。社員が足りない会社の状況で休めば、同僚の仕事が増えることになってしまいます。そしてどうしても仕事の事が忘れる事が出来ません。しかしそれでは、有給の意味が無くなってしまいます。有給を取得し、家庭を大切にしつつも、高いモチベーションを持ち会社の業績を伸ばすほうが効率的だと考えます。
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