規模の小さい美容院が生き残っていくためには
経営が厳しく悲鳴を上げている美容院は少なくありません。現状でも過密状態で年々増え続けていますが市場規模は減少傾向にあります。日本では人口減少が進行し今後ますます厳しくなっていのは間違いありません。
強みを生かせ
規模が小さければ大手と似た内容ではとても太刀打ちできません。あれもこれもと手を出そうとすると経営力に勝る大手が勝つのは明白です。可もなく不可もなく平均点では魅力を出すことは難しくなってしまうのです。そこで何かに特化した特徴のあるサービスを提供したほうが良いでしょう。
ある美容室では客の不満から値段を大幅に安く時間も短縮させて評判を呼びました。他店と差別化することによりそれまで足を運んでいなかった潜在的な客を取り込むこともできました。
従業員満足度を高める
現在美容院1店舗につき全国平均で2人が働いています。勤務が過酷で離職率が高い業界です。負担が大きくなれば接客にも悪影響を及ぼします。またせっかく育てた美容師がすぐ辞めれば採用コストが上昇し、経営が厳しい美容院にとっては大きな負担です。特に優秀な美容師ほど見切りをつけることも早く、顧客がそのままいなくなることもよくあります。客の満足度を高めるためにはまず従業員が気持ちよく働ける環境が必要です。
美容院では縦社会で厳しいのが当然の世界なのですが、そのような上下関係を排して従業員の定着率を上げて成功しているところも出てきています。ある美容院では横のつながりを重視した結果、コミュニケーションが活発になりどうすればお客が満足するか従業員同士で話をするようになりました。
客が来るのを待つのではなくこちらから訪ねる
内閣府による平成28年版高齢社会白書によると現在の高齢化率は26.7%、今後も高齢化は進み2060年にはおよそ4割に達すると見込まれています。そこで将来を見据え厚生労働省が後援でハートフル美容師を養成しようとする動きが出てきました。ハートフル美容師とは高齢者や障害のある人たちが安心して美容サービスを受けることができるよう知識・技術を身に着けた美容師のことです。
このような状況から介護が必要な高齢者を大切な客であると考え美容院で待つのではなく例えば介護施設に訪問するということも考えられます。
まとめ
規模の小さい美容院がこれから生き残っていくためには戦略が必要になってきます。弱い所を強化し平均点を目指すより強みを生かして大手や他店との差別化をすることが今後は必要となってくるでしょう。
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