魅力を感じる上司の話し方
部下と話す時に、何でも話せる雰囲気を持っていますか?上司としてコミュニケーションにどの様な工夫をしているでしょうか?仕事上では威厳を保ったり、上から指示する立場ですので、とっつきにくいと思われたり部下も緊張して会話したりしますが、上司の人間的な魅力を分かってもらうことで、信頼を得て良好な関係を作り上げることができます。
失敗した時には謝罪も大切
いつも頼れる強気な上司が頭を下げているのを見ると、社員も人間的な魅力を感じ、心を動かして応援したり一緒に頑張ろうという気持ちになります。自分のマネジメントで失敗があったとします。気が付いたら非を認め、「申し訳ない」と率直に謝りましょう。なかなか部下には見せたくない姿でしょうが、意外な姿に部下は親近感を覚えます。
いつも上の立場を守ろうとしているばかりではなく、上司も弱さを抱えていることを見せるのはとても大事なことです。人間味を時には見せましょう。密なコミュニケ―ションには欠かせないのです。素直に詫びることで、安心と人間味を感じてもらえます。そこで出来た信頼関係で今まで以上に絆を深めることが出来ますし、企業にとって上司が部下に信頼を寄せられるというのは、大変有益な事になります。
失敗したら謝罪する。思ったよりも簡単で効果がありますので、是非人間関係の構築にお役立てください。それには様々な工夫も必要で、他愛のない話や親身になって聞く姿勢を大事にしておかねばなりません。
物語的な話をしてみよう
何かを説明する際には、物語的なストーリーを取り込むのが効果的と言えます。これは一つの話法で、「面白くて聞きやすい」「役に立つ」というような印象を持ってもらえれば、部下の記憶にも残りやすいですし部下を惹きつけられ、よりコミュニケーションの役に立つので、指導も楽になってきます。
例にすると、「弱者である主人公が険しい道を辿っていくうちに、さまざまな試練を乗り越えて強くたくましくなる」というような話です。これは共感や意見の交換に役に立ちます。話の続きを聞きたがっていたら、話法は成功と言えます。平素から部下に語りかけるストーリーを意識して取り入れておきましょう。
偉人の力を借りよう
話法の一つとしては、誰もが知っている偉人のエピソードをコミュニケーション上に載せると話も盛り上がりますし、興味を持って耳を傾けてくれるものです。例えば野球選手のイチローの話でもいいですし、世界的に成功を収めているアップルの創業者スティーブ・ジョブズのエピソードでも良いわけです。
このように、誰でも知っているエピソードというのは身近に感じられ、部下との意見の交流も行いやすいものになります。先の例を挙げると、ジョブズを会話の中に織り込む時であれば、彼が大成功していた事業から独裁者として追放された話。初心に帰ってアップルに戻った話。病気により有名な言葉「時間は限られているので、無駄にしないで、自分の心と直感に従う勇気を持ちましょう」という言葉を残した話。など、その人のエピソードを語り、いろいろ織り交ぜて話すと効果的です。
成功談の中にも苦労があったことなど話すと、部下の気持ちにも届くでしょう。上司や自分の身に置き換えていろいろ考える機会にもなります。あれこれ話すうちに気心も知れてきて、共通の話題や意見等がでてきます。部下の関心ごとなどを把握しておくと、より興味を持って聞いてくれますし、部下の様々な思いを知ることで「上司は関心を持ってくれている」「分かってくれる」と安心し信頼に結びつきます。
まとめ
自分の思いを伝えきれなくて、なかなか意図をくみ取ってくれないとお悩みの方も多いと思います。平素から信頼関係を築いてメッセージを伝えれば、部下も上司に魅力を感じ、より良い人間関係が出来ます。話法を駆使して会話に取り込んでいくと、部下も「もっと上司の話を聞きたい」「自分の意見も聞いてもらいたい」とコミュニケーションは広がっていきます。これからのコミュニケーションに是非お役立てください。
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