「ストレスの少ない職場」を実現するために

近年は「ストレス社会」と呼ばれるほど人々の心は“病んで”います。特に仕事場での人間関係でストレスをためることが多く、深刻な場合はうつ病を発症したり、職場を辞めざるを得ない状況にまでなっています。

この問題を解決するのは主に管理職の仕事ですが、もはや他の人の応援を呼ばないと厳しい状況です。そこで人事担当者に協力を仰ぐのはどうでしょうか。その方が様々な意見が入って解決への道筋が立ちやすいように思います。

人事担当から管理職へのアドバイス

まずは管理職の人に「環境の良い職場」を作るためのアドバイスをする必要があります。特に部下を大切に扱っているかについてはチェックした方がよいでしょう。「上司と部下」という上下関係が出来ると、どうしても上の立場の人が有利になります。ですから、部下が失敗した時などに「なんでできないんだ」とか「だからチミはダメなんだよね~」と責めてしまうのです。今どき「チミ」と言う人がどれだけいるかは分かりませんが…。

最近の若い人たちは「打たれ弱い」と言われますが、こういった叱責が部下の心にダメージを与えることが多いです。そうならないようミスが発生した時は、「こうすれば次から良くなるんじゃないか?」とか「仕事を完了させたことは良かった。あとはミスを減らすだけだな。頑張れよ!!」と前向きな励ましが出来るよう指導しましょう。これなら部下も自信を無くすことなく次も仕事に取り組めます。

職場全体を見守る

と言っても管理職1人に負担をかけては、今度は管理職の人が倒れてしまいます。管理職の人にすべてを任せるのではなく、人事部も心のケアに入る必要があります。例えば社員と定期面談をするのはどうでしょうか?社員の心理状態を記録することで、それを職場全体で共有できます。また定期的に行うことで「前回との違い」というものが分かります。メンタル面で何か変化があった時に対応がしやすくなります。

また管理職の人のケアをする役目も担っています。管理職の人が部下の社員ばっかりケアをしていると肝心の管理職の人のメンタルが放置されます。管理職とはストレスが溜まりやすいポストです。上層部と部下の間に挟まれていますので、「調整役」を買って出ることもあります。場合によっては若手社員よりケアをしなければいけないかもしれません。会社の隅々まで見渡し、ストレスを溜めている人がいないような職場を作っていきましょう!

まとめ

会社の雰囲気を作るのは会社に関わる人全員です。ですから現場の人間だけでなく、人事の方も積極的に支援することが大切だと思います。全員が気分よく働き、最高のパフォーマンスを発揮できるような社会になって欲しいと心から願っています。

 

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