教えながら育てていく!感じのいい企業

誰も従うばかりは嫌がります。子ども時代を振り返ってみましょう。

朝、起きようと思ってお布団に入っていても、親の「起きなさい!!」という声に「今起きようと思っていたところなのに」と反発してまたお布団にもぐってしまったことはありませんか?何故か起きる気がすっかり失われていました。

私達は「あれしなさい、これしなさい」の命令に素直に従うばかりではありません。自分で決意しないと、気持ち良く動けないのです。でも、自分の意思であればワクワク感が内側から湧いてきて楽しく物事に取り組めます。命令されると気持ちが固まってしまい縮こまってしまうのです。

新人社員を迎えたら、まず教えることは必須条件ですが、いつまでも教えて指示を与えるばかりではよい方法と言えません。時代が違うので、過去に成功できたことも、もう通じなくなっているのです。

これからは、現在必要とされることを把握し、「英知」を集合させて商品に対して、個別化を図ったり、付帯できるサービスを盛り込んだりすることが必要です。いつまでも古株が命令していたら、若手の柔軟な発想も新たな視点も見失ってしまうことになります。

感じのいい企業になるにはどう考える?

数十年の企業勤務を経験している私です。

若手・中堅・中高年とどの時代も企業で過ごしてきました。体験した事ですが、上から目線で叱咤激励するばかりの厳しい上司に出会ったことが、私に気づきを与えました。上司のやる気を出させようと怒鳴る姿に、ほんとに嫌気がしたものです。かえって、本人の意欲を削いでしまうものでした。

現在の新入・若手社員さんもこのような叱咤激励ばかりの上司に、威圧感をもち意欲も喪失してしまうようになります。

感じのいい職場というのは、個々人が気持ちよく仕事ができて、やる気がありノルマも達成できる仕事場です。そんな職場を創り上げるにはどうしたらいいのか?ずっと考察してきました。

結果は簡単に求められるものではありませんが、「共通に考えられること」があると思われますので一緒に考察していきましょう。

どんな先輩が部下をダメにするか?

どんな上司に出会えるかで、部下の一生に影響が与えられます。自分のやることが一番だと思い込んでいる上司や、自分の部下を将棋の駒のように扱う上司などに出会ってしまうと、若手社員はいずれ自分の意思をもたない、操り人形のようになってしまいます。

これらの上司に見受けられることは、自分の事は棚に置いて部下を批判・非難ばかりしていることです。そして自分のペースで物事を進めようとします。部下の本音を聞いてみると一様に同じ上司に不満をもっていたりします。

こんな上司も部下の時代には同じように上司に萎縮していたのですが、すっかり忘れて負の連鎖は続くのです。人の事は見えても自分は見えないのですね。

大事にしなくてはならないのは、上司は一度我が身を振り返ってみて、よい指揮がとれているか確認しなおす事です。その時に気づいたことが、始まりとなります。

感じのいい企業には温かい気持ちがこもっている

上司が「俺に逆らうな」的な指揮をとっている職場には共通した「雰囲気」があります。覇気のない社員の顔・笑顔のない職場・スッタフもうつむきがちといったマイナスな「雰囲気」です。

私も、沢山の研修で様々な職場を訪問しましたが、仕事場に入った瞬間その「雰囲気」を感じ取れます。

そんなマイナスの雰囲気の職場はやはり、上司が「俺に逆らうな」的な役割をとっており、指示・命令ばかりしています。威圧的な上司は、また自分の上司も威圧的であったりします。

そんな時には、上司自ら自分の事を振り返ってどう指揮がとれているか再確認が必要です。

社員が活き活きと働いている企業では、上司は部下の支援を中心に動いています。上司からの情報をもとに前向きな会話が取られ、上司と部下の目線は常に一定の間隔で調和がとれています。

上司は部下の弱い部分を支援し、その持てる能力を最大限に伸ばして、生かせるようにすることで、部下の気持ちも前向きになりやる気も上がり、楽しさも生まれてきます。自律的に動けるようになるということでしょうか?命令では得られなかった自分の有用感も感じられます。

まとめ

常々、命令を受けていたら部下は上司に依存してしまい、指示を仰ぐだけの人間になってしまいます。若手のころから、上司に上手く支援された人は自ら考え動ける社員に育ちます。努力も惜しまず目標をクリアしていくでしょう。そしてひとつ仕事を終わらせる度に、成長を実感することでしょう。この実感が現在の職場では最高のやる気アップに繋がるのです。

 

 

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