社員による会話の重要性

昔の日本の会社習慣には不言実行という習慣がありました。人にあれこれ言わず、黙ってなすべきことを実行するという意味です。家庭内で“男のおしゃべりは、みっとも無い”と躾をされてきた人もいます。それが男の生きる道とさえ言われてきました。

会社の倒産物語が書かれている本には、“喋っている暇があったらさっさと仕事をしろ!”と経営者・幹部が社員を叱責する記載が多々あります。

しかし、現代の会社内では、それが正しい事なのでしょうか?経営学で、情報の伝達は、上下・横・会社全体へ行うように推奨しています。

それでは、上下・横・会社全体におけるコミュニケ―ションで、会社を生き生きとする方法を紹介します。

横の繋がりを強化する

【教育制度を作る】

人は、同じ環境に居ると連帯感が生まれてきます。会社内の教育制度だと、他の部署で勤務している社員と同僚意識が生まれます。横の会話がおのずと湧き出てきます。

【若年社員が生き生きと行動できる制度を作る】

日本の会社では、若年社員は仕事を覚える事が最優先ですが、それでは平凡な若年社員になってしまいます。会社の対策・改善案を提起する事が出来たならば、若年社員は会社の仕事に対して目的意識を見出し、やる気を持ってくれることでしょう。

【やる気の出る制度を作る】

上司から配属指示や企業の外部調達による人員確保ではなく、社員の自発的応募で自分が行きたい部署に行けるという制度は、社員のモチベーションを向上します。

上下の情報の繋がりを強化する

経営者や幹部と社員との連携は、会社の盛衰に関わる事です。民間企業はよほどの大企業ではない限り、常に倒産の危機にさらされていると言っても過言ではありません。特に、組織が上下に二極分化して運営が上手くいかず、倒産に結びつくことが多いようです。これを回避するためには次の策が有効です。

【部下の本音を聞く】

人間は本音を滅多に言いません。だからこそ本音を聞き出すことが重要です。定期的な面談等を行い、苦情・意見を積極的に集めます。

【新入社員のサポート制度を作る】

社員の配属部署とは別の部署の先輩社員が、悩み事などの相談に乗り、助言・指導を行う事で新入社員が会社に馴染むことが出来ます。また、助言・指導を行う先輩社員にとっても、マネジメントのスキルを身に付けることが出来ます。

会社全体の“報・連・相”を構築する

パソコン等の機器を使って会社全体で、情報の伝達をすみずみまで行えば、社員は、自分は会社の一員だという同一感と連帯感を持ちます。

【社内に限定されたウェブサイトを構築する】

社内で、何が起こったのか・仕事の変更の内容などを社内に限定された範囲で公開できるウェブサイトを構築することも有効です。書き込みなどで会社の全体像が分り、会社がどんな事をしているか、どんな方向に向かっているかなどを知ることで社員が生き生きとして働くことが出来るでしょう。

まとめ

社内のコミュニケーションを取ることで、おのずと、社員同士のトラブルが減少するでしょう。そして、社員のやる気がアップし、仕事が円滑に進みます。色々と対策方法を挙げてきましたが、全てを一度に実行するのは大変だと思うので、1つ1つ着実に実行していくようにしましょう。

 

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