社員のやる気を引き出すには、結局この3つの方法が効果的

企業が成長するには社員がやる気を出して仕事をしなければいけませんが、実際は口で言うほど簡単ではありません。日頃仕事をする中で“雑念”は必ずあります。雑念によって集中力が無くなり、仕事の能率がガタ落ちになってしまいます。これは痛いですね。社員本人にとっても企業にとってもマイナスです。そこで今回は、雑念を払拭してやる気を上げる3つの方法を考えてみます。

上司が部下に配慮する

上司と言えばどんなイメージでしょうか?「怖い」「イヤだ」「おっさんくさい」・・・とこんなところでしょうか。おっさんなのはいいとしても、上司のイメージが悪ければそれだけで集中度の何%かは持って行かれます。いつも顔色をうかがったり、嫌味を言われたりするとストレスになります。これは上司の方が部下の思いを理解できていないところから来ます。

今でこそ偉そうにできる上司でも、新入社員の時はみんな部下だったわけです。そのときに当時の上司から嫌な思いをさせられたことでしょう。その後はやる気をなくして、業務が進まなかったでしょう。その時の経験をもう一度思い出し、「部下にかつての私のような思いをさせない」と考えて下さい。

よく学校で「自分がされてイヤなことは他人にしてはならない」と教えられましたよね。これは社会人にも当てはまります。上司が部下の気持ちを理解するだけでも社員のストレスは減り、仕事に集中できるようになります。

家族の悩みを聞く

家族や親せき、近所付き合いの事で悩んでいる人も多いでしょう。「奥さんとの仲が悪い」「子どもの受験が心配だ」「ご近所さんとの付き合いが難しい」など様々な問題があります。特に配偶者の人とうまくいっていない人が多いように思われます。これらも頭痛のタネになりやすく、仕事に没頭できない要因になります。

家庭とは本来「帰ったら落ち着く場所」のはずなのですが、最近は人間関係の悪化が職場だけでなく家の中でも見られます。なかには「これなら会社にいる方がマシだ」と言う人もいます。これでは24時間ストレスにさらされていることになってしまいます。

こういう悩みを職場の人たちに聞いてもらうと、違った視点でアドバイスを受けられるので有効な手段と言えます。また職場の人たちとの信頼関係も構築されますし、家庭でのストレスが減って精神面での負担が減りますので心の健康も取り戻せると言えるでしょう。注意すべき点は、「その人のプライバシーに配慮すること」です。外に漏らしては大変です。余計にストレスが溜まり、組織の絆にヒビが入ります。お口はチャックしておきましょう。

配置換えも辞さない

企業には様々な「部」や「課」があります。配置の仕方は企業によって異なりますが、場合によっては社員にとって不本意な部署に置かれることもあります。例えばトークがそれほど得意でないのに、人員が不足しているからといって営業部に配置された社員もいるでしょう。自分に向いていない仕事をするのは辛いもので、ストレスは溜まりますし、何よりその部署で成長できないのが一番の問題です。

こういうときは思い切って「配置換え」をしてはどうでしょうか。大切なのは社員の“気持ち”です。最初は人員など会社の都合で配置するかもしれませんが、しばらく経って「この人は仕事が合っていないようだ」と感じたら本人と面談をし、希望の部署があればそこに回すことも検討するべきです。先ほどの社員がもし簿記2級の資格を持っているのなら、経理部に回した方が良いでしょう。本人も得意分野となればやる気が上がるでしょうし、経理部にとってもプラスです。各部署に適した人材が集まるため、業務の効率が一気に上がります。

まとめ

大げさに表現すると、業務の効率は社員のやる気に比例します。学校の宿題の進み具合が生徒のやる気と関係しているのと似ていますね。やる気ダウンのもとになる雑念や悩みを、上司を中心にみんなで解決することで払拭できるのです。

 

 

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