不祥事を防ぐ強い組織作り

東芝の不正会計、三菱自動車の燃費詐称など企業の不祥事はなぜ起こってしまうのでしょうか。経営トップの姿勢、コンプライアンス意識の欠如などいくつかの原因が考えられます。メールの普及や職場で飲みに行く機会の減少などかつてより人と話す機会が減ってきました。このような風通しの悪さも原因の一つです。不祥事を防ぐためには風通しを良くすることも必要となるのです。

企業の人材が多様化している

かつての企業では働く人の多くが日本人男性でした。そこでは阿吽(あうん)の呼吸でやっていけたのです。しかし、現在企業の人材は多様化しています。女性や高齢者、外国人、また正社員だけではなく非正規社員も増えています。そのため職場での「分断」が起こりやすくなっています。

一体感を高めて風通しを良くするためには、積極的なコミュニケーションが必要になってきます。

 

働く人同士で普段から話し合うことができているか

コミュニケーションの必要性は職場に限らず言われることです。では実際に出来ているでしょうか。大事なことであると頭で分かっていても目先の業務に追われてしまうことはよくあることです。そのような状況を防ぐために、普段から意識的に話をすることが必要となってきます。

人と人とのつながりを大切にすることでお互いの信頼関係を高め、仕事のやり取りがスムーズに行くのです。コミュニケーションを積極的に取ることは、困ったことが起きたときの解決に役立ちます。

職場で何かトラブルが起こった場合でも適切に対応できるか

企業が不祥事により倒産あるいは巨額の損失を被る場合があります。このような事例も元をたどれば小さな問題であることも少なくありません。問題を起こさないよう上意下達の厳しい統制をしている会社では、何か起こったときに個人あるいは周囲の人たちだけで解決しようと隠ぺいする力が働いてしまうのです。

報道やインターネットで情報がすぐ広まる現在において悪い評判はあっという間に広まってしまいます。一度付いたイメージはなかなか取れません。問題を小さいうちに摘み取るためには職場の風通しを良くしておく必要があります。問題はあったとしてもオープンにみんなで語り合えるような雰囲気を作り解決に力を注ぐべきなのです。

 

まとめ

不祥事をきっかけに廃業することもあります。強い組織とは問題を起こさない企業ではありません。問題があったとしても適切にすぐ解決できる企業のことなのです。そのためにも職場の風通しは良くしておく必要があるのです。

 

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