褒めて部下を成長させるコツ
職場では厳しく叱ると意欲をなくしたり、パワハラと言われることもあります。そうした中で当たり障りのない言葉を掛けたり、適当にやり過ごす人も出てきました。このような状況は部下の成長を阻害します。そこで近年は褒めることの効用が語られるようになってきました。
好ましい褒め方 避けた方がよい褒め方
褒めて育てるという方法も誤って用いた場合は上手くいかないどころか、何もしなかった方が良かったということになりかねません。実は結果を褒めるとあまり良くないことが分かっています。
難しい課題に挑戦しなくなってしまうのです。結果が出ないことが少なくないからです。場合によっては不正な手段を使って結果を出そうとします。これでは適切な人材育成とは言えません。
結果ではなく途中の頑張っていることを褒めるのです。例え結果が失敗したとしても努力したこと自体は肯定されます。このことが挑戦する姿勢へとつながるのです。
不得意なことこそ褒める
得意なことを優先し、苦手なことにはなかなか取り組めない人も多いのではないでしょうか。失敗しそうなことは「できれば避けたい」と思うのは自然なことです。できることは褒められ、不得意なことは叱られるということになるとこの傾向はますます進んでしまいます。
本来は苦手にしていることこそ丁寧に教え、褒めるべきです。昨日より今日と少しでも伸びているところはあるはずです。些細な違いであっても見逃さないようにしましょう。
叱ることも必要
仕事でミスが出ても周りの人のせいにする人がいます。そのような姿勢ではいつまでたっても成長しないでしょう。部下には与えられた仕事をきっちりやり遂げることができるよう育てなければいけません。
そのようなときは褒めるだけでなく叱ることも大切です。少々厳しい言葉であっても構いません。足元を見られないためにもやるべきことはやっておく必要があるのです。何事もバランスが大事です。褒めることと叱ることはセットで成長に必要なのです。
まとめ
褒めることには自尊感情を高め自信をつけるといった効果があります。だからと言ってそれが当たり前になれば効果も薄くなってしまうのです。成長させることが目的であって褒めることはそのための手段なのです。
そこをはき違えて手段と目的を混同すると人材育成の効果が薄くなってしまいます。叱るべきところは叱りそのうえで仕事の過程や苦手分野であっても伸びているところを褒めましょう。
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