現状によって変わるリーダーシップのスタイル
リーダーと言えば誰を思い出すでしょうか?
現代でいえば、アップルのスティーブ・ジョブズ氏、ソフトバンクの孫正義氏、時代をさかのぼれば松下(現パナソニック)の松下幸之助氏、ホンダの本田宗一郎氏と挙げればきりがないくらい有名な人物はいます。
例えばここに挙げた人物は、自分で会社を興し世界的な企業にまで成長させました。
それはどんなリーダーシップスタイルだったのでしょうか。
4つのリーダーシップスタイル
リーダーには4つのパターンがあります。ここらからはそれぞれのリーダーシップスタイルについて説明していきたいと思います。
A牽引型リーダー
文字通り引っ張ってくれるリーダーです。意欲的で、目標に向かってメンバーを叱咤激励し、先頭に立って進むスタイルをさします。
先に挙げた人物のリーダーシップスタイルは、『カリスマリーダー』とも言うべきで、もちろん抜きん出ている人物ですが、パターンとして分ければ「牽引型リーダー」に入ります。
B理念(人格)型リーダー
牽引型と違うのは、強烈な個性で先頭に立つというスタイルではないところです。
でも、強い信念と理路整然とした論調でメンバーの共感を集め、理念・人格で引っ張っていくスタイルです。一緒になって戦うというより、見守りながら成果を上げるタイプになります。
C触媒型リーダー
触媒の意味は、化学反応の速度を速め、特定の生成物だけを選択的に作ったりするが、自身は反応の前後でも変化しない物質のことで、このタイプのリーダーは、プロデュース型ともネットワーク型とも言われます。
多様な人材を束ね、多様な才能を振り分け、相乗効果により高い成果を生み出します。
D奉仕型リーダー
「縁の下の力持ち」的な存在です。“自分が”ではなく、メンバーを引き立たせることで信頼関係が増し、大きな成果を実現させます。
現場重視の職場にはこのリーダータイプが多いかもしれません。
以上のように、大きく4つに分かれます。A・Bはリーダーが主役で、C・Dはメンバーが主役という感じになります。また、A・Cは仕事に直接的に関与し、B・Dは仕事への関与が直接的でないのが特徴です。
リーダーシップも適材適所
では、この4つのリーダーシップスタイルをどう使い分けていくべきでしょうか。
企業を起こした時、まず牽引型のリーダーが必要となりますが、その企業が成長し円熟期を迎えようとする時期に、牽引型のままでいいでしょうか。
おそらく触媒型や奉仕型のリーダーシップスタイルが求められるようになると思いますし、変革期には、理念(人格)型または牽引型のリーダーシップスタイルが必要とされるでしょう。
このように、リーダーシップスタイルも会社の現状により変わる必要があるのです。
1つのスタイルでしかリーダーシップが取れない人は、現状が変わると力が発揮できずに、リーダーとしての適性を欠くこともあります。
好き嫌い、合う合わないでスタイルを選ぶことなく、リーダーは組織の役割だという事を頭に入れ、現状に応じたリーダーシップスタイルを選びましょう。
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