美容院では「スタッフの募集をかけてもなかなか集まらない」という声が頻繁に聞かれるようになりました。離職率も高く人手不足が深刻化しているのです。今後も人口は減ることから、スタッフの獲得競争はますます激しくなっていくものと予想されます。

スタッフ募集しながら本気に見えない所もある

スタッフを募集しておきながら、中には「本当に採る気があるのか」と思わせるようなところも存在します。店の雰囲気が暗く感じられたり、中が見えづらかったりすれば働くのに不安が生じてしまいます。売り手市場の現在ではこのような店では採用に苦労します。

勤務も激務のため敬遠されがちです。かつては働く人の声を聞くことはなかなかできませんでした。今はインターネットで手軽に知ることができます。そのため悪評がたつと一気に広まってしまい、人を集めることが難しくなってしまいます。ただでさえ人手不足の業界ですから、このようなことは避けるべきです。

どのような店かわかるようにチラシを配ったり、インターネットを活用するなど工夫する余地はあるはずです。

美容師が敬遠するところは客も敬遠する

美容師が敬遠するようなサロンでは結局は客も敬遠してしまいます。美容師が見て駄目そうと判断すれば、客も同じように判断するからです。中には掃除が行き届いていなかったりブラシに他人の毛が絡まっている場合もあります。私のサロンではそんなひどくないという声も聞こえてきそうです。ですが、長くやっていれば慣れや惰性により知らない間に客を不愉快にしてしまうこともあるのです。不満があっても言いづらく知らない間に客が減ってしまうことになりかねません。

厳しい経営環境でもできることはある

こちらからも何を提供できるのかについて考えなければいけません。低い賃金できつい労働環境では辞められても仕方ありません。しかし、コンビニより多いと言われる美容室で賃金を上げるのは厳しいのではないでしょうか。そこで働きやすい環境を作るのもオーナーの仕事の一つです。

離職理由の大きな原因の一つが人間関係です。人間関係の悩みと言うのはどの職場どの時代であっても変わらず存在します。そして、これは職場の雰囲気にも影響してきます。コミュニケーションを活発にし、困っていることや悩んでいることがないか注意してスタッフを見るのです。細かい所まで目をやるのは大変かもしれませんが、スタッフのことを気にかけるだけでも離職率を下げることができるはずです。

新人育成にも力を入れるべきです。新人が上手く育つか途中で辞めてしまうかは経営に大きな影響を及ぼします。新人育成に力を入れていない所は経営が上手くいっていない所も多いのです。

まとめ

経営環境が厳しくてもできることはあるのです。働きやすい環境を作ることはスタッフの負担を少なくすることにつながります。このような職場では、スタッフが生き生きと働き能力を発揮しやすくなるため結局成長も早くなるのです。