【厳選】ドラッカーのおすすめ本を3冊紹介。迷ったらまずコレ。

「失われた20年」を経てすっかり経済的に疲弊した日本。会社の経営も以前に比べ、とても大変なものになっています。「いつ倒産するかわからないという状況で、どうやって会社を存続させるのか」、「会社の未来を担う良き人材を育成するにはどうすればよいのか」という悩みが良く聞かれます。

そんな中、経営学やマネジメントに関して数多くの著書を残したピーター・ドラッカー氏に注目が集まっています。ドラッカーが初めて企業に関する本を執筆してから70年が経ちますが、現代の経営者たちに広く読まれています。今日は現代の会社経営に多大な功績を遺したドラッカー氏の本を3冊ご紹介します。

1冊目:「仕事の哲学」

この本(翻訳)はドラッカーが亡くなる2年前の2003年に出版された氏の名言集です。グローバル化が進んでモノの生産が急増している今、自分の能力を最大限に発揮して成果を出す必要があります。「仕事の哲学」はそんな時代に適した1冊です。

名言集だけあって他のドラッカーの著書に比べて読みやすく、大変多くの人に読まれています。逆に「ドラッカーファン」の人にとってはやや物足りないようです。それでも非常にためになる本で、構成もリーダーシップやコミュニケーションなど14の章から成り立っています。また各ページも「キーワードとその解説文」と分かりやすくなっています。

この本でドラッカーは、「これまでは大量生産の時代だったが、これからは生産性を上げねばならない。個人の能力が問われてくる」という内容を述べています。そして「企業の全員が個人の‘強み’を発揮して成果を上げるべきだ」という趣旨も述べています。人間はついつい短所に目が行きがちですが、ドラッカーはそんな考え方に警鐘を鳴らして長所を徹底的に生かすことを勧めています。

2冊目:「経営の哲学」

こちらも「仕事の哲学」と同じ時期に発売されました。「仕事の哲学」と同様名言集になっているのですが、中には50年ほど前の名言も含まれています。この本は経営の戦略やマーケティング、目標管理など現代の経営者に必要な知識が詰まっています。そして、この本の特徴的なところは、現代の経営者にグサッとくるような名言が並んでいることです。

これも経営の真理を突いているからなのでしょう。各ページに現代の経営者に必要な知識・取るべき行動が書かれていて、読み終わったころにはあたかも自分が実践したような気にさせてくれます。もちろん、誤解して受け止めている場合もありますので、何度も読み直して正しく実践しなければなりませんね。

3冊目:「イノベーションと企業家精神」

この本はドラッカーが1985年に書き上げ、翻訳したものは2007年に出版されました。イノベーションについては多くの人が書籍を出版していますが、30年以上前に出版したドラッカーはまさにその先駆けと言えるでしょう。

内容のレベルも高く、「そもそもイノベーションとは何なのか」という所から述べていますし、イノベーションを成功させるために注意すべき点もしっかりと書かれています。また、通常な企業の内部からの視点で語られるところをドラッカーは企業の外側からイノベーションについて論じています。これは「企業の変化は外部にいる顧客や社会の変化が求めているから」だということです。さすが、ドラッカーですね。このように、時代の変化や周りの要求を反映した上でイノベーションの方法を述べています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ドラッカーは早くから経営やマネジメントのアドバイスを行っていました。さすが22歳で博士号を取るだけのことはあります。この厳しい時代を乗り切るためにも一度ドラッカーの著書を読んでみてはどうでしょうか?

 

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