勤怠評価とは何か?マジメ社員とフマジメ社員の評価方法を考える。
社員の中にも色々な人材がいます。真面目に前向きに仕事に向かう人、やる気がなく時間が来たらさっさと終わる人など様々です。一生懸命取り組む社員の評価は当然高くなります。仕事に取り組む姿勢を問われているということになりますね。また、あまり評価が高くなかった人でも指導することによって勤務態度が良くなることもありますので、今現在の仕事ぶりをしっかりと見ましょう。勤務を評価する際には、様々なことを考える必要があります。評価を正確に行おうと思ったら、自分の好き嫌いで判断しないよう心がけましょう。ですから、評価の理由をきちんと書くことが大切です。
問題なフマジメ社員の指導法
困ったことに、会社の中には数人くらい問題なフマジメ社員がいるものです。それでも諦めずに、勤務態度を変えていくように指導しなければいけません。場合によっては性格的なものが影響し、仕事自体はきちんとやっているのに「消極的である」と評価されてしまうこともあります。これはフマジメとは言わないので、注意の対象にしないで配置転換をするなどして、個性を伸ばしてあげるようにしましょう。
フマジメな社員には、まずは口頭注意から始めます。勤務態度に問題が見られたら、すぐその場で注意するのが効果的です。「居眠りをしていたら、その時に起こして注意」「遅刻したらその場で注意」、など即対処するといいでしょう。フマジメ社員がなかなか改まらない場合には、文書での注意が有効です。左遷や減給の可能性があるからです。
酷い場合は社員に労働基準監督署へ話を持っていかれる場合があります。こんな時に文章に残しておくのは、反論できる証拠になりますので、より効果的になります。最終手段としては、退職処分も視野に入れた対処法を考えましょう。
評価を誤ってしまう甘い経営者
中小零細企業にありがちな、社員はみな家族という感覚が、会社の存続を危うくさせる事もあります。こんな例を参考にして、評価というものをもう一度見直してみなくてはいけません。人望が厚くて、社員から父親のように慕われている社長がいます。会社はアットホームな関係で和気あいあいとしていました。しかし、そんな会社が陥る罠があるのです。社長は社員の事を我が事のように考え、評価を甘くして給与面・待遇面などを社員のために整えました。すると、平均給与高騰・人件費が会社を圧迫という事態が起こってしまったのです。会社の為を思えばこそ、心を鬼にしてでも公平な評価を実現し、せっかく導入した評価制度をしっかりと役立てていきたいところです。人が良くて、根っこが優しい経営者の弱点ともいえる問題で、社員に公平な評価を下せないというのは、早急に改めなければいけない一番のポイントだと思います。
5段階評価の評価項目
勤怠評価というのは、遅刻や居眠りをしないということだけではありません。評価項目としては、職場にあった項目を選択しながら3~5ポイントくらいで数字記入や評価理由などを書き、評価の基準にします。項目内容は、安全に対する意識・積極性・規律性・協調性・責任感などがあります。また、複数人で評価するのも効果的です。注意点としては人材の一面をみるのではなく、多角的な方向から見て数値を決めることです。
勤務態度において全てがパーフェクトな人はいませんから、一点だけ見てプラス・マイナスの評価にならないよう気を付けましょう。また、自分を基準として評価を行わないようにしましょう。自分が仕事をバリバリこなせるからと言って、部下が人の2倍の仕事をこなしているのに、「私はもっとできる」と厳しく評価したり、自分は控えめな上司であるがために積極的に見える部下を高く評価したりと、自分を基準にしてしまうと基準の数値があいまいになり評価も不正確となります。複数の目で評価とすることも大切ですね。
真面目に頑張っている社員の評価法
仕事ができて実績を上げる社員については高評価の対象とします。しかし、そこにはマイナス要因も含まれていることに気が付いてください。仕事が出来ても出来なくても行動全てが評価基準になるので、協調性がないなどの行動があれば会社にとってのマイナスと考えます。出来るのに自分勝手。そんな社員もいます。評価はあまり高くないけど、まわりと協調して全体の士気を高める社員もいますので、抽象的な評価項目を数値化する時は充分に検討して、人物像に見合った評価になるよう心掛けてください。
まとめ
勤務態度は社員の昇格や昇給を考える際に大変重要になってきます。実績を上げていても、フマジメな社員は信頼できないと考えますね。人物像を細かく知って、人事評価の面談などで、しっかり話し合いお互いに納得できる勤怠評価にしなくてはいけません。それには平素からの風通しのよいコミュニケーションも重要とされます。評価のやり方、気を付ける点などを、上記に記しましたので参考にしてみてください。
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