オーナーが今一番聞きたい。新人美容師の育成法

『今どきの若いモンは…』と言う言葉は遠い遠い昔から存在します。未来永劫無くならない言葉かもしれませんね。だからと言ってそのままスルーすることもできず、何とかその「今どきの若いモン」を育て上げなければなりません。この悩みは、大手企業だろうが中小企業だろうが美容室の経営者だろうが、同じようにあるようです。では、どう育成すればいいのでしょうか?

山本五十六に学べ

山本五十六は、「近頃の若い者はと言う言葉は使うな。我々もかつてはそう言われてきたはずだ。近頃の若者が『何をしたのか』ではなく『何ができるのか』という可能性をさがしてやれ」と言っています。そして、こんな言葉も残しています。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」

どうでしょう、現代の若者の育成にも当てはまる言葉だと思いませんか?

「させられる」から「やる」への意識改革

これは美容師に限らず大部分の企業が行うべきことですが、まず「意識改革」をやるという事です。社会人を経験して美容師になった人以外は、たいてい高校から美容学校を経て美容師になる人が多いはずです。はっきり言ってまだ学生気分が残っています。『鉄は熱いうちに打て』ではないですが、新人研修を行う際はまず、自分が『学生から社会人になり、消費者から生産者になる』という意識を持たせることが重要です。これが出来なければ、自分から学ぼうという姿勢が希薄で、ただ「言われたから」「みんながやっているから」と、責任逃避をしてしまいます。

経営者自らが見本となり、先導する

先の五十六の文言通り「やってみせ」から始めてみてはどうでしょうか。やってみせるのは「礼儀作法」からです。子供じゃないんだから…と思われるかもしれませんが、例えばあいさつ一つにしても、できない人はおそらく何をやってもできない人です。それは、先輩に対してだけでなく、同僚に対してもそうです。中には経営者が新人にあいさつしないこともあると聞きます。そのような美容院で優秀な新人が育つはずがありませんよね。

経営者自らが見本を見せ、それを説明し、やらせる。それが出来なければ最初からやってみせる、出来れば褒める。これを繰り返しながら新人スタッフを育成できれば、優秀な人材が育つと思いませんか?

まとめ

人材育成はどの分野でも悩ましい問題です。美容業界でも例外ではなく、「今どきの若モン」に四苦八苦しているところがあるようです。育てるためには自らがお手本となり、引っ張っていく事が重要なことかもしれませんね。大企業と違って、経営者から直に教育を受けられることは、新人にとって大いに刺激になると思います。

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