今すぐわかる社内講師のメリット・デメリットとは。

企業の人事部門では研修の内製化がテーマになっています。多くの企業にとって
社員の育成は喫緊の課題です。限られた予算の中、効率的に人材育成をするには
自社の人材を上手く活用することが大切になります。そこで外部に講師を頼むの
ではなく自社社員を講師にすることが広がりつつあるのです。

社内講師・そのメリットとデメリット

社内講師の利用にはメリット、デメリットがあります。当然ですが担当者への
サポートも必要となってくるといった短所もあり、経費削減といった長所だけ
ではないということを念頭に置いていかなければなりません。

ここでは、その社内講師が人材育成をすることのメリット並びにデメリットに
ついて考えていきたいと思います。

―――メリットとは?―――

  • スケジュール変更への対応や、教育終了後のアフターケアがしやすい
  • 職務遂行に従事してきた上司、先輩からの教育はすぐにでも活用できることが多い
  • 企業の実情に沿った教育となる
  • 経費削減
  • 社内講師の技術力の底上げを促し、今後の教育に生かすことができる
  • 社内講師もリーダーシップを取ることでマネジメント力が身に付く

―――デメリットとは?―――

  • 上司にあたる目上の従業員に対して発言しにくいことがある
  • 教育にかかる職務が多くなる可能性があり、企業で支援が必要となる場合もある
  • 担当者のクオリティーに差があり教育内容にそれが反映されてしまう
  • 企業内の技術の使い古しになる可能性もある
  • 社内講師を任せられる人物が見つかりにくい

社内講師に望まれることとは?

教え上手なことが望ましいのは言うまでもありません。そこで仕事のよくできる
社員を社内講師に任命しようとするかもしれません。しかし業務ができることと
教える能力とはまた別になってきます。できる人は仕事はできて当然だと思って
います。できない人の気持ちが分からず教え下手であることも珍しくないのです。

社内講師に望まれることとは相手が何を理解できていないかわかる人、相手の
ペースに合わすことができる人、説明が丁寧にできる人です。 
ただし最初から
講師に最適な人材を探すことは大変でしょう。おおよその見当をつけ講師を育てる
ことも必要です。

社内講師の活用は企業にも良い影響を与える

社内講師を活用することは企業やその講師自身にもメリットがあるのです。
教えることでそれまで曖昧だった知識をより強固にすることができます。
指導した従業員からの反応を受け取ることでさらなる問題点へのアプローチ
が可能です。

研修は受講しただけで終わりではなく今後の業務に生かされなくては意味が
ありません。そこで行動にどう反映されているかチェックすると共に学んだ
ことを上司・同僚・部下に伝えて行くことも必要でしょう。そのことが企業に
より良い影響を与える従業員を生み出すことになるのです。

経営理念を隅々まで行き渡らせるにはその企業のことをよく知る社内の人材が
教育を担当することが望ましいのです。ただし外部講師に任せることにも
メリットがあります。そこで社内講師で補えない部分は外部講師を利用すべき
です。

まとめ

外部からの教育に頼らず自社で講師を選び、従業員への教育をする事例が
増えています。不況下での経費削減が主な理由ですが問題点ばかりがある
とも限りません。企業の実情に沿った教育が出来る、教育終了後もアフタ
ケアができるなどメリットも多いからです。

 

 

 

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