部下に避けられる上司 部下を育てる上司

日本では新入社員のおよそ3割が3年以内に退職すると言われています。主な理由として「仕事が大変だから」や「待遇が良くない」といったものが挙げられます。これらの理由を見ると社員に問題があるという事になりますが、果たして責任は彼らだけにあるのでしょうか。

上司が避けられているのでは?

ここで申し上げたいのは、上司自身がしっかりしていないのではないか、という事です。右も左もわからない新入社員は上司の的確な指示がないと、どうしても動けないものです。

ところが肝心の上司が仕事の本質を理解していない事が多く、また部下を信用していないケースもあります。これでは社員も面白くないでしょう。まともな研修や指示が受けられず、努力しても良い仕事が回って来ないわけですから、上司を避けたがるのは当然です。そんな上司の下で働くよりは転職したいと思うのもうなずけます。このように「入ってはすぐに辞める」という状態を繰り返していては、いつまでたっても良い人材は育成できません。また社員自身も短期間で辞めてしまい、何度も転職すると将来の昇給などにおいて不利です。

上司自らが先頭に立つ

 

このような状態を打開するには、まず上司が会社についてしっかり勉強し知識を完璧に身につける事です。その上で上司自ら仕事のお手本を見せるのです。口頭で命令しても「上から目線だ」など何だの言われて聞き入れてもらえません。自分から率先して手本を見せ、アツい仕事ぶりを見せたら誰だってやる気を出してくれます。新入社員も「こういう人を目指して頑張ろう」と思ってくれる事でしょう。

もちろん社員に原因がある場合だってあると思います。最近の若者には甘えも見られますし、ちょっとした事で辞めてしまうのも問題です。単なる「指示待ち」も良くありません。しかし、甘えがあるのは上司も同じなのではないでしょうか。長年同じ会社にいてマンネリ化している部分も否定できません。新年度は新しい風が吹く時期です。気分を改め、「よし!後輩の手本になってやる」と燃えるチャンスなのではないでしょうか。

まとめ

社員が長く居続けるための「職場環境づくり」をするのも、上司の仕事です。部下を上手く育て、良い社風を作ることが最高のマネジメントではないでしょうか。

 

 

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