上司は部下の親代わり!?

 

よく経営者や管理職の方から「最近の若い人は叱るとその翌日から口をきいてくれなくなる」という悩みを伺います。今の世代は‘怒られる’という事に慣れていませんから、社会人になって叱責を受けると精神的にものすごいダメージを食らうのでしょう。しかし、仕事をしている以上‘怒る’ことは避けて通れません。そこで今の若者にでも通用するような‘叱り方’(怒るのではなく)を考えてみましょう。

プライドを尊重しつつ叱る

「叱るときにプライドも何もないだろ」と思われるかも知れませんが、こうでもしないと若い人たちは聞いてくれないのです。まずは叱る‘場所’です。これは世代に関係ありませんが、人前で叱られるのが一番プライドが傷つきます。ですからこっそりと別室に呼んで、周りに聞こえるような大声で叱らないことが大事です。

次に、「何が良くなかったのか」を理屈で説明してあげましょう。昔なら怒鳴ったり体罰をすることで言う事を聞かせていましたが、そうではなく「まずかった点を一緒に考え、なぜそれがいけないかを自分に考えてもらい、次に同じことを繰り返さない方法を考えさせる」のが最も効果的な方法なのです。

現代っ子は意外と理屈で考えるところがあります。テレビゲームなどが影響しているのでしょうか。ゲームと同じく1つ1つを紐解くように考えると上手くいくように思えます。

叱った分褒める

叱ってばかりいると「ウチの上司は自分の敵だ」と思ってしまいます。そうならないよう、日頃は褒めるのを主体にしましょう。褒める時のポイントは「敢えて子ども扱いすること」です。

日本では選挙年齢こそ引き下げられましたが、精神面での年齢は昭和の人たちと比べて下がっていると言えます。そこで些細なことでも褒めるようにするべきと言えます。小さな成功でいちいち褒めるのは抵抗があると思いますが、感情的にはならず「この部分はよく出来たと思うよ」と客観的に見た感じで褒めるくらいがちょうどいいです。

まるで親のようですが、現代の家庭のしつけには問題がたくさんあります。社会人になるまでに家庭でできなかった教育を職場でせざるを得ません。「ゆとり教育」を受けてきた人たちを職場で再教育することが本当の「脱ゆとり」なのかもしれませんね。

まとめ

社会人として一人前になるには‘怒られ慣れ’る必要があります。ところが家庭や学校でそれをしてきませんでした。あとは職場しか叱ってやれる場所は残っていません。冷静に叱り、その分褒める回数を増やすことが若者の成長につながるのではないでしょうか。

 

 

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