人事評価を有効なものにするためには
人事評価はそもそも何のために行われるのでしょうか。それは社員を成長させるためなのです。これを実現するには公平な人事評価が必要です。企業によっては賃金抑制のために使われている場合もあります。しかしこれでは社員の意欲を削いでしまい成長という面でみるとマイナスでしかありません。
基準を明確にする
評価に対する不満はどの会社でもあるものです。とはいえ、悪い点は改善したほうが良いのは言うまでもありません。同じ仕事をしていて結果が大して違わないにもかかわらず、一方が高く評価されもう一方が低いといったことや好き嫌い、相性で評価することは少なくありません。しかし、このようなことは避けるべきです。
そのためには、具体的な評価基準を明らかにするのです。そうすることで、どんな行動を取るべきかが分かりやすくなります。また評価者によるばらつきを抑えることができ、評価される側が納得しやすくなるのです。
マイナス評価ではなくプラス評価をする
人の欠点が気になってしまうと、せっかくの良いところが見えなくなってしまいます。これは部下を評価するときも同じです。評価される部下にとっても粗探しのようなマイナス評価では、リスクのあることに挑戦する者はいなくなります。
そうではなくプラス評価にするのです。加点主義で人の良さを引き出し、できるところを見ていきます。それは人間関係を良くし、組織にも良い影響を与えます。
適切なフィードバックをする
フィードバックは非常に重要であるにもかかわらず、適切に行われることはほとんどありません。結果のみを伝える上司は多く、部下が不満を抱く原因になります。これはフィードバックを軽視しているからなのです。
これとは逆に、部下を成長させる上司はフィードバックが上手です。現状を認識させ、多様な視点を身に付けるためにもフィードバックは必要なのです。こういう人たちは行動した結果から具体的な改善策を部下に伝えています。また、批判に偏ることなく、相手の良さを認めつつ改善点を伝えている点も特徴です。
まとめ
不適切な人事評価は社員の不満や離職につながります。それなら無いほうがましとさえ言えます。一方、適切な人事評価は社員に良い影響を与えます。プラス面を見ることで社員の意欲を高めることが可能です。
基準を明らかにすることはどういう行動を取るべきか社員に伝えることになるのです。こうした人事評価は社員の能力や意欲を高め成長を促しているのです。
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