リーダーの育て方
「一頭のライオンに率いられた百匹のヒツジの群れは、一匹の羊に率いられた百頭の狼に勝る」。
ご存知の方も多いと思いますがリーダーの重要性を語ったナポレオンの言葉です。
リーダーとプレーヤーの違い
プレーヤーとして優秀であったとしてもリーダーとして優秀とは限りません。むしろ優秀であったために部下の気持ちがわからないことも少なくありません。優れているからこそ自らのやり方を押し付けてしまいがちです。
しかしそれを使いこなす能力がなければ消化不良を起こしてしまいます。その結果リーダー、部下それぞれに不満が出てしまいます。プレーヤーとしての能力とリーダーの能力とはまた別物です。ではどのような能力が必要となるのでしょうか。
必要な能力
人をまとめる力がないとチームがバラバラでそれぞれのメンバーが別の方向を向いているということになりかねません。
的確な指導ができるか。ミスをしたときに「注意しろ」「気をつけろ」といった言葉ではどこをどのように改善したらいいかわかりません。具体的にどこが悪いかを伝えることで部下も成果を出せるのです。
最も必要とされるのはビジョンを示せるかです。それを示さないのは大海原で羅針盤を持たずに進むようなものです。チームの進むべき道を示すことによってみんなが一丸となって仕事に取り組むことが出来るのです。
かつてはリーダーには人を引っ張る力が必要だと考えられていました。しかし現在はビジョンを伝えメンバーに浸透させ、具体的な業務は個人に任せるタイプのリーダーも出てきました。以前と比べて変化のスピードが速くなっている昨今、新たな課題を発見し解決できる人材を育てることが必要です。人の共感を得たビジョンを示すことが出来れば将来の見通しに沿って自ら考えて動いていくことが可能です。
リーダーシップは後天的に学習できる
リーダーを育てリーダーシップを発揮してもらうにはどうしたらいいでしょうか。リーダーシップ論で世界的な権威を持つジョン・アデア氏によるとリーダーシップは生まれつきのものではなく後天的なものであり現在、主流の考え方となっています。
これは学習によって伸びることを示しています。 リーダーになる人も最初から能力を備えているとは限りません。突き放すことなくサポートしながら リーダーとしての自覚を促します。求められている役割を自覚できれば日々の取り組みに変化が出てくるでしょう。行動や立ち振る舞いを学ぶことでリーダーにふさわしい人物となっていくでしょう。
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