魅力ある中小零細企業をめざせ
深刻なデフレにあえぐ日本経済。多くの企業が苦境に立たされ、苛烈な価格競争に巻き込まれています。その一方で、高価な商品が飛ぶように売れているという事を目にしたことはないでしょうか?いったい、そこにはどのような差があるのでしょうか。
顧客を奪われ続けた小規模店舗、逆転の秘策とは
大手小売店が地域に参入してくると、地元で長く営業してきた多くの小規模店舗などは非常に厳しい状況に立たされます。大型スーパーマーケットの進出で地元商店街が寂れ、閑散としているといった状況は何もテレビ番組内だけでの話ではありません。
そのような時、自主廃業といった形をとる経営者も非常に多いのです。しかし、小規模の店舗ながら年商10億円以上は稼ぎ出す、地元の電器店などもあるのです。自身が経営する電器店の周りに大型量販店が次々と出店してきたとき、多くの顧客が離れ、価格で勝負にならないと感じ、なんとその電器店は「値上げ」を行ったというのです。
信じられないような話です。しかし、勝算はあったようなのです。顧客台帳の分析し、多くの顧客が大手量販店に流れていくが、お年寄りは流れにくいということが分かったのです。
それはなぜか…?
それは困ったときにすぐ修理の依頼に応えてくれる、地元の電器店に魅力を感じていたからなのです。大手量販店では、「すぐに」とはいきません。そのアフターサービスへの信用が地元の電器店の強みだったのです。価格だけではない「自社独自の魅力」を持つことで、その会社は息を吹き返しました。
価格だけが魅力ではない
このような商品やサービスに魅力があれば、大手企業にも負けない力強い会社を育てることが出来るのです。大手企業にマネすることができない、魅力ある自社独自の技術、商品、サービスには必ず需要があるのです。資金に余裕がない中小零細企業だからこそ、経営者のアイデアを武器に、この過酷な時代を生き抜いていきたいものです。
まとめ
中小零細企業には中小零細企業なりの戦略が必要です。経営者はアイデアをカタチにし、大手企業がマネできない「自社独自の魅力」を引き出して、企業の存続を目指していきたいところです。
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