管理職へ上る階段は職業によって長さが違う?

いろんな企業に管理職はあります。しかしそこへ至る階段は職業によって違いがあり、3年で店長になる人もいれば、15年で主任になる人もいます。これは決して個人の成長する速度の違いではなく、企業や業種によって管理職になる年数に違いがあるのです。決して“飛び級”して店長になったわけではなく、上っていく階段はどの企業も同じようなものなのです。では、その階段とはどんなものでしょうか。

平昌オリンピックの期待の星、高梨沙羅選手の「飛び級入学」

飛び級・飛び入学という制度があります。学年を飛び越して進級することを「飛び級」、海外ニュースで時々耳にする「天才少年が大学に進学」とか言うものを「飛び入学」と言います。この制度を使い、来年平昌オリンピックでの活躍が期待できる、ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅選手が、日本体育大の飛び級入試に合格したことは有名ですよね。

しかし、この「飛び級」は社会人には通用しません。ただ例外的に、同族会社では子供が社長の座にいきなり座る事もあるようですが、一般企業においてはゼロに等しいと思います。誰でも、一つ一つのステップを踏み着実に階段を上るしかないのです。

管理職への階段の長さは違っても、踏むステップは同じ

一般企業において管理職まで上るには、一定のステップを踏まなければなりません。それは大きく4つに分かれ、それらを経験して長まで上り詰めるのです。では、どんなステップに分かれるのでしょうか。流れを簡単に説明したいと思います

ステップ1:ビジネスの基本習得
ステップ2:成長しながら個人の力を高める
ステップ3:創意工夫ができ指導もできる
ステップ4:全体を総括的にまとめることが出来る

このように4つのステップを踏みながら管理職への階段を上るわけで、2から4へ行き成り上がることはありません。
例えば飲食店と銀行では、管理職になるための階段の長さに大きな差があるのではないでしょうか。先に書いたように3年で飲食店店長になった人もいれば、15年かかって主任になる人もいるでしょう。5倍の開きがありますが、だからと言って飲食店の店長が入社から何のステップも踏まず、店長になれるはずがありません。しっかりとステップを踏んでいるのです。これだけでも、業種によって成長スピードが異なることが判ります。

部下の育成にはステップごとの検証が必要

成長スピードは確かに違いますが、ステップごとにやることは一緒です。ステップをクリアするのに1年かかるのか5年かかるのかの違いですね。育成のためには、部下が今どのステップの階段にいるのかを見極め、指導に当たる事が重要でしょう。決して「飛び級」はないのですから、着実に階段を上れているのかを、しっかり見てあげましょう。

しかし、中にはステップアップの途中で挫折(辞める)する部下もいます。管理職にある人は、部下がどのステップで成長が止まったのかよく確認し、それに沿った指導が必要になってきます。部下の成長は個人の問題だけではなく、指導に当たる管理職にも関係があるという事を忘れてはいけません。

まとめ

企業・業種によって、社員の成長するスピードは違います。しかし、踏むべきステップは共通で、それにどのくらいの年数がかかるかだけの違いです。管理職にある人は、部下のステップごとの育成を心掛け、着実に階段を上れるような指導を行ってみてはどうでしょうか。


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