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人財ラボ

労働の生産性を上げていくためには? ~「サンタの国」を参考にする~

日本の労働者数が減っていく中、従業員一人ひとりの業務を効率化して労働の生産性を上げていくべきだ、という声がよく聞かれます。しかし、これは簡単なことではありません。特にサービス業については何をもって「生産性が上がったのか」と言うのかが難しいです。

また、日本人は勤務時間が長いものの、業務の効率が悪いと言われることが多いです。一方で、「サンタクロースの町」で知られるノルウェーは生産性が高いと言われています。いったいどんな制度を取り入れているのか、ちょっと覗いてみましょう。

9割の人が生産性を高く感じている

インターネットの調査によると、自分の国の生産性が高いと感じている人は日本人が2割ほどなのに対し、ノルウェーは9割を超えています。誰もが生産性を高いと考えていますね。では、勤務時間はどうでしょうか。日本人は1日9.3時間働いて、ノルウェー人は9.0時間です。ほぼ変わりませんね。また、休日出勤についてはノルウェーの方が圧倒的に多いのです。これだけを見ると、ノルウェー人も労働の時間だけが長いように思えます。

働き方の自由度が全く違う


ですが、この2国の決定的な違いは「働き方の自由度」です。日本ではふつう業務の開始時刻と終了時刻が決まっていますが、ノルウェーで時刻を固定している企業は2割にも満たないのです。勤務する時間帯を自由に選べる「フレックス制」が積極的に導入されているのです。さらに、働く場所を自由に選べる「リモートワーク」についても、ノルウェーでは8割近い企業で認められています(日本は2割)。

これだけ自由な働き方ができるのも、ノルウェーが家族と過ごす時間を大切にしているからなのです。例えば夕方には帰宅して子供と遊びたい人は、出勤時間を早めたり休憩時間を少なめにしたりします。休日出勤もリモートワークが認められているので、自宅で出来ます。もはや‘フルフレックス’ですね。

こうして見ると、日本と勤務時間がほぼ変わらない中で生産性を高くできるのは、従業員の都合に合わせた勤務形態を取っているからと言えます。日本人は朝から晩まで職場に拘束されていますので、集中力が下がったりストレスが溜まったりします。ノルウェーではこういうことがあまりないので、仕事の能率が良いのでしょう。

日本で導入できる!?

さて、日本でも「ノルウェー式」の働き方が出来ればいいのですが、問題点が2つあります。まず、フレックス制をフルに導入すると行政機関から‘お叱り’が来るのです。日本の労働に関する法律はフレックス制に対応しているとは言えません。そのため行政側としても簡単に認めるわけにはいかないのでしょう。海外のまねをするのが良いとは限りませんが、「働き方改革」が進んでいる今、法律も時代に合ったものに変えていくべきだと考えられます。

もう1つは日本人の意識です。長年会社に拘束して長時間働くことを善として考えてきたので、フルフレックス制の導入に抵抗を感じるでしょう。特に経営者が嫌がると思われます。また労働者本人も「(日本から見ると)自由すぎる」働き方に戸惑いを感じると思います。もちろん全員が時間を自由にすればいいというものではありません。また、業種によっては時間帯を固定した方が良い場合があります。それでも検討の余地はあるのではないでしょうか。フルフレックス制を試験的に導入するなどして、効果を測るのもやり方の1つだと思いますが、いかがでしょうか?

まとめ

サンタの国ノルウェーの方法を真似したからといって、プレゼントが貰えるわけではありません。それでも、労働の生産性アップのための方法として参考になる点があると思います。すべての企業でできなくても、実験的にフルフレックス制を導入する価値はあるのではないでしょうか。

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